ドル円150円台後半、昨晩の急落から小幅に反発
15日午前の東京市場でドル円は小幅反発。朝方150.24レベルで取引の始まったドル円は、序盤はじり高に推移しました。その後、9時前に内閣府が発表した本邦7-9月期のGDPが、物価高による個人消費と設備投資の低迷に3半期ぶりにマイナスに転じると、日銀金融引き締め観測の後退から円売りが強まり、ドル円は一時150.80レベルに上昇。東京時間正午現在は、150.65レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米長期金利の低下や、米下院でのつなぎ予算可決に米主要株価指数が大幅高になったことを受けて買いが先行。エネルギー、電機、精密機器等が買われ上げ幅は一時700円を超えました。その後はやや戻し、645円の大幅高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された米10月消費者物価指数が、ヘッドライン・コアともに前回・市場予想を下回り、市場では米利上げ停止と来年の利下げ時期の前倒し観測が広がりました。これを受けて米10年債利回りは4.62%から4.42%台に20ベーシス急降下。ドル円も151.70台からNY終盤にかけ一時150.15まで急落し、150.38レベルで取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で、一時21日移動平均線(本日150.38レベルを上昇中)を割り込みましたが、終値ベースでは回復しており、強いサポートとして機能した形です。
市場の注目は今晩発表の米10月小売売上高。ヘッドラインは前月比0.3%のマイナスの弱めの事前予想となっており、さらに悪化するようであれば、ドル円が21日線を割り込んで一段安の展開となることも考えられ、今晩も波乱含みです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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