東京市場のドルは149円台での小動き、明日の日銀会合と3日の為替介入有無に注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本銀行の金融政策決定会合開催を受けて様子見ムードが強まり、149円台半ばから後半での小動きとなった。
先週末の海外時間では、9月の米コアPCEデフレータ及びコアデフレータが、前年比、前月比ともに市場予想通りだったが、足元鈍化傾向が続いていることから利上げ観測が後退。米10年債利回りは4.8%台と拡大は一服、ドルは150円台を割り込んでの推移となった。
東京時間では、本日から明日31日にかけて、日銀金融政策決定会合が開催されていることから、積極的な売買は手控えられた。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)も31日から11月1日に開催されることから、両会合を睨んだもみ合い相場となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:149円72銭
高値:149円82銭
安値:149円53銭
終値:149円64銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円12銭
高値:158円24銭
安値:157円91銭
終値:158円04銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円88銭
高値:95円18銭
安値:94円81銭
終値:95円02銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円42銭
高値:181円43銭
安値:181円21銭
終値:181円27銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30663円48銭
高値:30762円50銭
安値:30538円29銭
終値:30696円96銭(前日比−294円73銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分、欧、ユーロ圏景況感指数、前回:93.3、市場予想:93.1
22時00分、欧、デギントスECB副総裁がイベント講演
22時00分、欧、独消費者物価指数(CPI)(前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.1%
22時00分、欧、独消費者物価指数(CPI)(前年比)、前回:4.5%、市場予想:4.0%
21日からFRBブラックアウト入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強いが、10月3日の乱高下以降、20日MAがサポートラインとして機能している。心理的な節目である150円も目先の上値抵抗ラインと意識されていたが、足元この水準をついに突破した。
日銀会合とFOMCの両にらみの展開となっており、今晩の海外時間もポジション調整の売買に留まるだろう。明日は日銀会合の結果内容とともに、政府・日銀が10月3日の海外時間に為替介入を行ったかどうかも注目である。
神田財務官、鈴木財務相が「ノーコメント」を通していることで、市場は150円水準で疑心暗鬼となっていたが、明日の発表で疑念はようやく晴れる。市場コンセンサスは、為替介入は行っていないとの見方だが、仮に介入を実施していた場合、「150円水準では政府・日銀が為替介入を実施する公算が大きい」とみなされることから、150円より上のドル買いは非常に難しくなる。
一方、仮に為替介入を実施してなかった場合は、「10月3日の急変動はただのシステムトレードで、為替介入実施はやはり難しい」という見方が強まることから、10月26日につけた年初来高値150円76銭を上回り、一気に151円台に突入する可能性は高い。ボリンジャーバンドの±2σの幅が狭いことから、大きなエネルギーが蓄積されていると推測。上に動いた場合は、ドル買いのエネルギーが一気に発散されることから、昨年高値151円90銭台を上回る地合いも考えておきたい。どちらに転んでも、明日はドルが大きく動きだすタイミングを迎える可能性があるから要注目だ。
今晩の海外時間は、明日31日の日銀会合の結果と為替介入の有無、そして、1日のFOMC結果と重要イベントが多く控えていることから、様子見ムードは強まろう。上値メドは150円00銭、下値メドは149円10銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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