東京市場のドルは150円台を維持、日米金融政策決定を控え様子見ムードに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、来週の日米金融政策決定を控え様子見ムードが強まり、150円台前半での推移となった。
昨晩の海外時間では、米7−9月期のGDP速報値や9月の耐久財受注速報値が市場予想を上回ったものの、ロンドン時間入りした直後に150円70銭台から150円台を一瞬割り込む動きを見せたことで、政府・日銀による為替介入警戒が強まり、ドルの上値は重くなった。
東京時間も上値の重さは変わらなかったが、日米金融政策決定を控えて様子見ムードも強いことから目立った売りも入らず、150円台は終始キープした。朝方、東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったが、反応は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円37銭
高値:150円41銭
安値:150円09銭
終値:150円10銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円86銭
高値:158円88銭
安値:158円61銭
終値:158円65銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円12銭
高値:95円32銭
安値:95円09銭
終値:95円24銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:182円47銭
高値:182円52銭
安値:182円14銭
終値:182円17銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30713円79銭
高値:31081円48銭
安値:30687円33銭
終値:30991円69銭(前日比+389円91銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、PCEデフレータ(前年比)、前回:3.5%、市場予想:3.4%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前年比)、前回:3.9%、市場予想:3.7%
22時00分、米、バーFRB副議長が会議開会の挨拶
21日からFRBブラックアウト入り(金融政策に関する発言自粛)
29日から英国・欧州は冬時間に移行
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強いが、10月3日の乱高下以降、20日MAがサポートラインとして機能しているが、心理的な節目である150円も目先の上値抵抗ラインと意識されていたが、この水準をついに突破した。
ボリンジャーバンドでは、昨日、狭くなっていたバンドの+2σを上抜けたが、上影(上ヒゲ)を残している。やはり10月3日の残像が影響したことから、151円台回復はおあずけとなった。
昨晩のトルコ中銀は、市場予想通りの35.0%の政策金利(5.0%引き上げ)としたほか、欧州中央銀行(ECB)理事会も、市場予想通り4.5%の据え置きとした。一昨日のハンガリー中銀が想定以上の利下げを行ったが、それ以降は市場の想定線で、為替への影響は限定的となっている。
週明け30日から31日に日銀金融政策決定会合、31日から11月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。両会合ともECB理事会同様、「現状維持」がコンセンサスとなっており、イベントドリブンに欠ける展開となりそうだが、会合前の週末にニュースが伝わるケースも想定されるので、積極的なポジション取りを考えている人は気を付けたいところだ。
ドルの重しと考えていた米下院議長の空席問題が解消されたことはポジティブだが、中東ではイスラエル軍による地上戦が行われつつあることから、中東情勢への警戒は残る。「現状維持」が予想される両会合を前にして無理なポジション構築をする必要もないと考える。
今晩の海外時間は様子見ムードが強まることで小動きを想定。上値メドは150円50銭、下値メドは149円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
ドル円見通し 21日夜からの反落で一時154円割る、日銀総裁は12月利上げの可能性排除せず(24/11/22)
ドル円は21日深夜には153.90円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.10.28
来週の為替相場見通し:『来週は日銀金融政策決定会合と米FOMCがメインイベント』(10/28朝)
ドル円は週後半にかけて年初来高値(150.79)を更新するなど、力強い動きが続いています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.10.27
150円突破もドル上値の重さ変わらず(10/27夕)
27日の東京市場はドルが小安い。150円以上のレベルは維持したものの、円買い介入警戒は依然として強く上げ渋った。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。