東京市場のドルは150円台を維持、日米金融政策決定を控え様子見ムードに(23/10/27)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、来週の日米金融政策決定を控え様子見ムードが強まり、150円台前半での推移となった。

東京市場のドルは150円台を維持、日米金融政策決定を控え様子見ムードに(23/10/27)

東京市場のドルは150円台を維持、日米金融政策決定を控え様子見ムードに

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、来週の日米金融政策決定を控え様子見ムードが強まり、150円台前半での推移となった。

昨晩の海外時間では、米7−9月期のGDP速報値や9月の耐久財受注速報値が市場予想を上回ったものの、ロンドン時間入りした直後に150円70銭台から150円台を一瞬割り込む動きを見せたことで、政府・日銀による為替介入警戒が強まり、ドルの上値は重くなった。

東京時間も上値の重さは変わらなかったが、日米金融政策決定を控えて様子見ムードも強いことから目立った売りも入らず、150円台は終始キープした。朝方、東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったが、反応は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円37銭
高値:150円41銭
安値:150円09銭
終値:150円10銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円86銭
高値:158円88銭
安値:158円61銭
終値:158円65銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円12銭
高値:95円32銭
安値:95円09銭
終値:95円24銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:182円47銭
高値:182円52銭
安値:182円14銭
終値:182円17銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30713円79銭
高値:31081円48銭
安値:30687円33銭
終値:30991円69銭(前日比+389円91銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時30分、米、PCEデフレータ(前年比)、前回:3.5%、市場予想:3.4%
21時30分、米、PCEコアデフレータ(前年比)、前回:3.9%、市場予想:3.7%
22時00分、米、バーFRB副議長が会議開会の挨拶

21日からFRBブラックアウト入り(金融政策に関する発言自粛)
29日から英国・欧州は冬時間に移行
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強いが、10月3日の乱高下以降、20日MAがサポートラインとして機能しているが、心理的な節目である150円も目先の上値抵抗ラインと意識されていたが、この水準をついに突破した。

ボリンジャーバンドでは、昨日、狭くなっていたバンドの+2σを上抜けたが、上影(上ヒゲ)を残している。やはり10月3日の残像が影響したことから、151円台回復はおあずけとなった。

昨晩のトルコ中銀は、市場予想通りの35.0%の政策金利(5.0%引き上げ)としたほか、欧州中央銀行(ECB)理事会も、市場予想通り4.5%の据え置きとした。一昨日のハンガリー中銀が想定以上の利下げを行ったが、それ以降は市場の想定線で、為替への影響は限定的となっている。

週明け30日から31日に日銀金融政策決定会合、31日から11月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。両会合ともECB理事会同様、「現状維持」がコンセンサスとなっており、イベントドリブンに欠ける展開となりそうだが、会合前の週末にニュースが伝わるケースも想定されるので、積極的なポジション取りを考えている人は気を付けたいところだ。

ドルの重しと考えていた米下院議長の空席問題が解消されたことはポジティブだが、中東ではイスラエル軍による地上戦が行われつつあることから、中東情勢への警戒は残る。「現状維持」が予想される両会合を前にして無理なポジション構築をする必要もないと考える。

今晩の海外時間は様子見ムードが強まることで小動きを想定。上値メドは150円50銭、下値メドは149円80銭とする。

東京市場のドルは150円台を維持、日米金融政策決定を控え様子見ムードに

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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