FRB議長発言を注視、ついに150円超えか!?(10/19夕)

19日の東京市場は引き続きレンジ取引。依然として150円は近くて遠い存在であり、接近するもとどかなかった。

FRB議長発言を注視、ついに150円超えか!?(10/19夕)

FRB議長発言を注視、ついに150円超えか!?

〇ドル円、上値の重い状態続き、149.65-95のレンジ取引
〇本日NY時間のパウエルFRB議長講演に注目、150円を超えとなるか見極めたい
〇テクニカルにはレンジ上放れも予想しているが、150円到達後は10/3のような急反落の可能性も
〇今夜は米10月フィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数等の発表予定
〇ドル円予想レンジは149.00-150.20、ドル高・円安方向は150円が最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は、まず昨日安値の149円半ばをめぐる攻防に注目

<< 東京市場の動き >>

19日の東京市場は引き続きレンジ取引。依然として150円は近くて遠い存在であり、接近するもとどかなかった。

ドル/円は149.90-95円で寄り付いた。すでに150円を目前に控えたレベルで取引が開始されたものの、結局同レベルが日中高値。大きく値を崩すことはなかったが、その後もドルの上値は重い状態が続いている。結局は149.65-95円といったレンジ取引で、16時現在では149.80-85円で推移し、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは「日米金融政策」と「中国情勢」について。
前者は、発表された米経済指標が全般的に好数字となるなか、NY連銀総裁から「政策金利を当面、高水準で維持する必要がある」、「インフレ抑制策はまだ道半ば」などとした強気発言が聞かれ、ドルの支援要因に。そうしたなか、時事通信は日銀が31日に公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2023年度の物価上昇率見通しを2%台後半から3%程度に上方修正する方針と報じていた。なお、神田財務官が先日に続き発言をし、一部で物議を醸していたようだ。為替相場について「過度な変動があったら適切に対応を取る」と述べるとともに、「米国のインフレはピークアウトしている感じがある」などと指摘したという。

対して後者は、米紙WSJが中国不動産問題を取り上げ、「大手の苦境が続けば消費マインドに影響」などと改めて伝えるなか、碧桂園(カントリー・ガーデン)は2025年9月満期のオフショア債は利払い1500万ドル(約22億5000万円)について猶予期間が終了したものの、支払いを行ったとの発表はなく、デフォルトに陥ったとの見方が強まったとして話題を集めていた。さらにロイターは関係筋の話として、「債権者が会社側との緊急協議を求めている」と伝えていたようだ。なお、碧桂園の創業者と取締役会長が「中国から出国した」との一部報道が観測されていたが、こちらは同社が否定している。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日のドル/円は、再び戻り高値を更新するも惜しいところで150円にはとどかず。依然としてドルの上値は重い状態が続いている。下値の堅さは相変わらずだが、負けず劣らず上値も重い。ただ、本日はNY時間に注目のパウエルFRB議長講演という材料を控えているだけに、いよいよ満を持して150円を超えていくことになるのだろうか。情勢をしっかりと見極めたい。
月末に予定されている日米の政策金利発表が注視されるなか、本日NYには前述したパウエルFRB議長の講演が実施される予定だ。いわゆるブラックアウト期間前、最後の当局者からの発言機会ということあり、是非とも注意を要したい。ただし、それ以外でも中東地域への地政学リスクの高まりや不動産問題を中心とした中国情勢のほか、昨日2度目の投票でも決着しなかった米下院議長不在問題−−など、相場に影響を及ぼしそうな要因は数多く存在している。それらの動静にも重ねて注意を払いたいところだ。

テクニカルに見た場合、ドル/円の基本的なリスクはドル高方向に高いものの、なかなか150円には到達せず。3日に一度達して以降、およそ半月も150円台をみていない。
したがって、本日もドルの上値は重く150円にはとどかないといった見方をする向きもあるが、材料的には期待されるものが予定されているだけに、個人的にはレンジの上放れもあるうると予想している。ただし、定着するか否かは別の問題。むしろ到達したあとは、3日のような急反落をたどる危険性もある。

本日は米経済指標として、10月のフィラデルフィア連銀景況指数や週間ベースの新規失業保険申請件数などが発表されるほか、注目のパウエルFRB議長講演が実施される見込みだ。久しぶりの大相場を期待する声も聞かれていた。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは149.00-150.20円。ドル高・円安方向はなかなか到達しない150円が最初の抵抗。超えれば150.16円が当然視界内に。
対するドル安・円高方向は、まず昨日安値の149円半ばをめぐる攻防に注目。下回ると149円台へとレベルを切り上げてきた移動平均の21日線が意識されそうだ。

FRB議長発言を注視、ついに150円超えか!?

ドル円日足


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