基本はレンジ、ただ突発的な動きも一応注意(10/18夕)

18日の東京市場はレンジ取引継続。依然として150円は近くて遠い存在だった。149円後半、30ポイント強の値動きにとどまっている。

基本はレンジ、ただ突発的な動きも一応注意(10/18夕)

基本はレンジ、ただ突発的な動きも一応注意

〇本日のドル円、149円後半30ポイント強の値動きにとどまる
〇月末の日米政策金利発表をにらみ足もとは148.70-149.90のレンジ相場続くか
〇中国経済指標総じて良好、豪ドル高の支援要因に。不動産問題は改めて顕在化
〇本日MBA住宅ローン申請指数・9月住宅着工件数等の米経済指標や、米地区連銀報告が公表予定
〇ドル高円安方向、昨日高値149.85が最初の抵抗。超えれば150円、そして150.16が視界内
〇ドル安円高方向、149円台までレベルが切り上がってきた21日MAめぐる攻防に注目
〇欧米時間のドル円予想レンジは149.10-150.10

<< 東京市場の動き >>

18日の東京市場はレンジ取引継続。依然として150円は近くて遠い存在だった。149円後半、30ポイント強の値動きにとどまっている。

ドル/円は寄り付いた149.80円レベルを日中高値にドルは小安い。しかし、下値も堅く下げ渋ると149円半ばではかなり底堅い値動き。結局、149.50-80円といったレンジ取引をたどるなか、16時現在では149.60-65円で推移し、欧米市場を迎えている。
なお、為替市場では豪ドルが小じっかり。値幅は限られたが対円などで右肩上がりの展開をたどっている。発表された中国の経済指標が総じて良好だったことが好感されていたという。

一方、材料的に注視されていたものは「パレスチナ情勢」と「中国情勢」について。
前者は、「イスラエル軍がガザ病院空爆、少なくとも500人が死亡」−−などと伝えられるなか、格付け会社フィッチはイスラエルのソブリン債格付け「Aプラス」を「ネガティブウォッチ」に指定すると発表。そうしたなか、バイデン米大統領がイスラエル訪問へと出発したものの、直前になりパレスチナ議長が会談を拒否したうえ、ヨルダン訪問も延期されたという。解決に向けた糸口がなかなか見出せず、逆に混迷を深めている。引き続き中東情勢はしっかりと注視しておく必要がありそうだ。

対して後者は、「一帯一路」の国際会議が開催するなか、何副首相から「経済協力は新たな進展を遂げた」と成果をアピールするコメントが聞かれていた。しかし、18日にも期限切れを迎える2025年9月満期オフショア債の利払いについて、碧桂園が改めて「オフショア債務をすべて履行できない」との見通しを示すなど、不動産問題が改めて顕在化している。そうしたなか、東京時間に発表された中国の経済指標は総じて良好。7-9月期GDPや小売売上高は予想を上回り、前述したように豪ドル高の支援要因となったものの、数字の真偽については疑問を抱く向きも少なくないようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は、昨日ミスヒット的な動きから一時148円台へと下落するも影響は一時的。すぐに元のレンジ内へと回帰している。昨日レポートした149.37-84円という50ポイントレンジはさすがに形成レンジが狭く瓦解したものの、新たに148.70-149.90円といったレンジを形成しつつあるのかもしれない。いずれにしても、次の材料をにらみつつ明確な方向性の定まらない往来相場がいましばらく続く見込みだ。
月末に予定されている日米の政策金利発表が注視され、足もとはそれをにらんだ値動き。そうしたなかでは、19日に予定されているパウエルFRB議長の講演がもっとも関心を集めているが、本日もウィリアムズNY連銀総裁の討論会参加などを警戒する向きも少なくない。ただ、中東地域への地政学リスクの高まりや中国ファクターなど、気になる国際情勢も多く、場合によっては波乱要因となる可能性もある。

テクニカルに見た場合、ドル/円は依然として短期的な方向性に乏しい。昨日一時的に149円を割り込んだ際にドル下値の堅さを再確認した反面、依然として150円レベルでは重い。つまり、居心地が良いのは149円台で、それからするとまだしばらくは149円台を中心に、次の方向性を探る動きが続いても不思議はない。また、仮に上下どちらかに放れたとしても「行って来い」。昨日のように、結果として元のレンジに回帰するとの見方が取り敢えずは有力だ。

本日は米経済指標として、MBA住宅ローン申請指数や9月の住宅着工件数が発表されるほか、米地区連銀報告の公表も予定されている。金融機関を中心とした米企業決算の発表、NY連銀総裁の討論会参加など欧米通貨当局者の発言機会も引き続き多い。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは149.10-150.10円。ドル高・円安方向は昨日高値の149.85円が最初の抵抗。超えれば150円、そして150.16円が視界内に。
対するドル安・円高方向は、ついに149円台までレベルが切り上がってきた移動平均の21日線をめぐる攻防に注目。ザラ場はもちろん、NYクローズベースでも要注意だ。

基本はレンジ、ただ突発的な動きも一応注意

ドル円日足


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