ドル円150円手前、直近高値圏で小動き (10/3午前)

3日午前の東京市場でドル円は149円台後半での上値探り。

ドル円150円手前、直近高値圏で小動き (10/3午前)

ドル円150円手前、直近高値圏で小動き

3日午前の東京市場でドル円は149円台後半での上値探り。朝方149.85レベルで取引の始まったドル円は、午前中149.78-88のわずか10銭レンジで取引されながら、1銭とはいえ、昨晩高値を上抜いて直近高値を更新。介入警戒感と米長期金利上昇を背景したドル買いがせめぎあう神経質な展開となっており、東京時間正午現在は149.85レベルで取引されています。
尚、午前中、鈴木財務大臣は閣議後の記者会見で、為替動向に関し「水準そのものは判断基準にならない、あくまでボラティリティの問題」と発言。一方で「引き続き高い緊張をもって万全の対応をしていく」と市場に対する牽制もしています。

日経平均株価は、日米長期金利の上昇に、売りが先行。米金利先高観を嫌気して原油先物が急落したことから、エネルギー関連株が下げを主導する形になりましたが、ほぼ全業種で売られ、下げ幅は一時500円を超えました。その後はやや戻し、393円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、週末に米議会がつなぎ予算を成立させ、米政府機関の閉鎖が回避されたことや、ISM製造業指数が約1年ぶりの水準まで回復してきたこと、FRB関係者からタカ派発言が多く出たこと等を受けて米長期金利が急上昇。米10年債利回りは一時4.7%台に乗せています。
ドル円は介入警戒感もあり、この流れにストレートにはついていきませんでしたが、底堅く、一時149.87をつけ、一旦反落したものの149.86レベルに持ち直して東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、先週末の反落を転換線までで切り返し、強いドル買い地合いが続いています。今週は週末の雇用統計まで、米重要指標の発表が続き、ボラタイルな展開が予想されます。この期に及んで鈴木財務大臣が「水準自体は問題にしない」と発言している以上、このまま150円を一度も見ないままに反落することは考えにくいものと思われます。一方でそこから先、相場がオーバーシュートした場合には、逆に当局の介入は必至と考えられるため、150円越えが円安加速のトリガーにはなりにくそうです。 

ドル円150円手前、直近高値圏で小動き

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