ドル円、昨晩の急落から小幅反発して146円台を回復
30日午前の東京市場でドル円は小幅反発。海外市場での急落を受け、朝方145.92レベルで取引の始まったドル円は、9時前に146円台を回復。その後は一旦146円を挟んでの一進一退となりましたが、上放れ、146.18の高値をつけた後、東京時間11:30現在は146.10レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米市場で、米金利先高観の後退から株価が大きく上昇した流れを受け、買いが先行。情報技術関連銘柄や、昨日システム障害で稼働が止まっていた国内工場の順次再開が伝えられたトヨタなどが買い戻され、ほぼ全業種で上げています。午前の終値は302円高の32,529.72円でした。
昨晩海外市場では発表された米7月JOLTS雇用動態調査が大きく市場予想を下回り、労働市場の需給ひっ迫に改善の兆しが見られたこと等から、米金利先高観が後退。10年物国債利回りは4.27%台から4.10%台に急落しました。これに伴って、ドル円も米国序盤につけた年初来高値147.37から急落。一時145.67まで売られた後、145.92レベルで東京時間につないでいます。
尚、米10年債利回りは、時間外取引でも戻りは鈍く、現在4.13%台で取引されています。
テクニカルにはドル円は、昨晩年初来高値を更新したものの、その後の急落で145.95レベルの転換線付近まで値を崩す動きとなっています。引き続き強いドル買い地合いに変化はありませんが、転換線をクリアに割り込むと、144.93レベルの21日移動平均線付近まで1円程度の下値余地が広がりそうです。
今週はこの後も本日のADP雇用統計、週末の雇用統計とFRBが物価とともに重視する、雇用関連指標の発表が続くことから、他の指標でも雇用環境のタイト感が薄れる結果となるのかに注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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