ドル円:11月10日のファンダメンタル分析
色々と驚きの一日でした。まさかのトランプ大統領誕生を見ることになりましたが、英国国民投票の時とまったく同じで、今回の大統領選では一般大衆白人層の不満がメディアの報道以上に強く、彼らの1票の集まりがこれまで民主党地盤と考えられていた州でもトランプ支持につながったということになります。結果が出てからのメディアは、これもまた英国国民投票のブレグジット決定時と同じで後付けでトランプ支持層の多さを報道していますが、そもそも一般大衆に属していない人が多いメディア関係者には、最初からトランプ大統領誕生という選択肢が無かったということかと思います。今年はブレグジットと米国大統領選、どちらもコンセンサスとは全く異なる結果となりましたが、英国、米国、そして他の国でも大きな転換期にあるということを改めて認識させる出来事でした。
政治的な安定はそもそも連邦議会では共和党が優位ということは前から言われてたことですし、減税はそもそも公約ですから取って付けたような後付け分析としか思えません。ポジション調整で売りすぎた参加者の買い戻しと短期的な期待感だとするならば、ここからの展開はよくよく考えなくてはならないと思います。長期金利上昇の原因も今後の米国債務の増大を懸念して米債が売られた結果ですから、流れによっては更に株安、ドル安と米国売りのトリプル安になるリスクもあります。そもそも、事前に懸念されていたトランプリスクはそこだったのではないかという疑問が残ります。
ドル円:11月10日のテクニカル分析
前置きが長くなりましたし、昨日の今日ですから大きく振れる可能性も高く、本日は中心となる予想レンジのみを以下に記しておきます。
ドル円: 105.20〜106.00
ユーロ: 1.0900〜1.0980
ユーロ円: 115.00〜115.90
オーダー/ポジション状況
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