目先は1.5円、小レンジ相場続くか注視
〇本日ドル円、141.75で寄り付いたのち目先底値確認後は反転高、142.20-25で推移して欧米市場迎える
〇今週は8/10発表予定の7月米消費者物価指数(CPI)に要注目
〇141.50-143.00という小レンジをめぐる攻防にまずは要注意だが、短期的にはこの1.5円レンジが続くか
〇本日欧米時間のドル円予想レンジは141.50-142.80
〇ドル高・円安方向は一目均衡表の先行帯の雲の上限が位置する142円半ばが最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は本日東京安値141.50-55をめぐる攻防に注目
<< 東京市場の動き >>
週明け7日の東京市場はドル買い優勢。一時下値を試すも切り返すと、終盤に掛けては逆に上値を試す展開に。
週末は、テレビ出演した経済同友会の新浪代表幹事が、「今後は金利のある経済が普通になる」と述べていたようだ。一方、米国ではボウマンFRB理事が「追加利上げが必要になりそう」との認識を示したと伝えられている。
そうした状況下、ドル/円は141.75円で寄り付いたのち、当初はドル売りに押される。141円半ばへと小緩むも、目先底値を確認後は反転高に。142円も超え、夕方には142.30円レベルへと値を上げ、16時現在ではそのままドルの高値圏。142.20-25円で推移し、欧米市場を迎えていた。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円相場は3日の143.89円を目先高値に弱含み。先週末には、注目された米雇用統計の悪化もありドルは141円半ばまで一時下落している。しかし、基調がドル安へ転換したかと言えばそうではなく、実際本日東京時間には142円台へとドルは小戻してきた。しばらくは次の方向性を探る値動きか。なお、東京の動きからすると、142円半ばに位置する一目均衡表の先行帯の雲の上限を試す展開も否定できないが、超えられるのかにまずは注目だ。
日米を中心とした金融政策への関心が依然として高い状況下、今週は10日に予定されている7月の米消費者物価指数発表がもっとも注視されているだろう。そんな米経済指標をにらみつつ、短期的には株価や金利の動きにも敏感に反応する展開。したがって、このあとの欧米時間はNYダウや米長期金利の動きなどに基本的には一喜一憂か。カナダが休場で北米時間の取引が通常より薄くなることもあり、やや荒っぽい価格変動も。
テクニカルに見た場合、ドル/円は期間によって幾つかのレンジを形成している模様、もっとも期間が短く狭いレンジはというと下値は本日東京で記録した141円半ば、上値は143円前後か。つまり、141.50-143.00円という小レンジをめぐる攻防にまずは要注意だ。ただ、10日の米消費者物価指数発表をにらみ、短期的には上記1.5円レンジが目先は続くといった見方も少なくない。
本日は米経済指標として、6月の消費者信用残高が発表される予定だが、注目度はそれほど高くない。よほどの数字とならない限り、影響は限られそうだ。ただ、週末に発言が伝えられたボウマンFRB理事のイベント参加などが予定されており、本日も要人発言には注意が必要かもしれない。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは141.50-142.80円。ドル高・円安方向は一目均衡表の先行帯の雲の上限が位置する142円半ばが最初の抵抗。超えれば先週末高値を含めた143円前後がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値141.50-55円をめぐる攻防に注目。底堅そうなイメージもあるが、割り込むと141円割れも。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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