東京市場のドルは140円台の推移、日米金融会合は波乱無しでもみ合い継続か(23/7/21)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、6月の日本の消費者物価指数(CPI)が想定通りの内容だったことから、ややハト派な流れが強まり、140円台で推移した。

東京市場のドルは140円台の推移、日米金融会合は波乱無しでもみ合い継続か(23/7/21)

東京市場のドルは140円台の推移、日米金融会合は波乱無しでもみ合い継続か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、6月の日本の消費者物価指数(CPI)が想定通りの内容だったことから、ややハト派な流れが強まり、140円台で推移した。

昨晩の海外時間では、米新規失業保険申請件数が22.8万件と市場予想(23.9万件)を下回ったこともあり、ドル買戻しが進み140円台を回復。米国株上昇に伴う米債売りで金利が上昇しやすい地合いであったことも影響して、140円49銭まで買われた。

東京時間では、朝方に発表された6月の日本のCPI(生鮮食品除くコアが前年同月比3.3%上昇と、前月の3.2%上昇から伸びは拡大したが、市場予想通りの内容となった。この結果を受けて、7月27日から28日に開催される日銀金融政策決定会合では、イールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)の修正が入る可能性は低いとの見方が広がり、ドルは140円台での落ち着いた動きとなった。

なお、昨晩、トルコ中銀が政策金利を15.0%から17.5%に引き上げた。市場コンセンサス(18.25%)を前回に続き下回ったものの、リラへの影響は限定的となっている。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円94銭
高値:140円31銭
安値:139円75銭
終値:140円21銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:155円82銭
高値:156円29銭
安値:155円59銭
終値:156円25銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円84銭
高値:95円17銭
安値:94円66銭
終値:95円00銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円14銭
高値:180円70銭
安値:179円92銭
終値:180円59銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32336円86銭
高値:32462円44銭
安値:32080円95銭
終値:32304円25銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時30分、カ、小売売上高(前月比)、前回:1.1%、市場予想:0.4%
21時30分、カ、小売売上高(自動車除く)(前月比)、前回:1.3%、市場予想:0.1%

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、陰線が6営業日並ぶきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円16銭)水準がサポートラインとして意識された。

日足の一目均衡表では、雲上限(139円24銭)水準がサポートとして意識されている様子。ただ、遅行スパンは実線と重なっておりトレンドは弱い。今後、雲上限が142円台まで上昇するが、遅行スパンは陰転したままとなる公算が大きいことから手掛けにくい地合いといえよう。

昨晩のドル買いによって、6月30日につけた年初来高値145円08銭から7月14日安値137円24銭の下落幅(7.84円)の38.2%戻し(140円23銭)はクリアしており、短期的なリバウンドとしては達成感が意識されそうな地合いだ。

月末の日銀会合前の重要な経済指標である6月のCPIが想定通りの内容に留まったことから、日銀会合の市場コンセンサスは「現状維持」に固まりつつある。一方、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、ほぼ100%の確率で「0.25%」の利上げが見込まれていることから、来週末の日米金融会合での波乱要素はほぼない。今晩の海外市場では、目立った経済指標の発表等が予定されていないことから、様子見ムードが強まり、140円台での小動きとなろう。日米金融会合のコンセンサスが揺らぐような事象がなければ、来週も凪のような地合いとなるかもしれない。

今晩のドルは小動きの地合いと考える。上値メドは昨晩の高値水準の140円50銭、下値メドは東京時間の安値である139円75銭とする。

東京市場のドルは140円台の推移、日米金融会合は波乱無しでもみ合い継続か

ドル円日足

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