東京市場のドルは139円台、日本のCPI前で上値の重いドルよりもリラに注目(7/20)

東京時間のドル・円は、明日朝方に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されることから持高調整売りとみられるフローに押され、139円前半で推移した。

東京市場のドルは139円台、日本のCPI前で上値の重いドルよりもリラに注目(7/20)

東京市場のドルは139円台、日本のCPI前で上値の重いドルよりもリラに注目

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、明日朝方に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されることから持高調整売りとみられるフローに押され、139円前半で推移した。

昨晩の海外時間では、7月の日銀金融政策決定会合でのイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)修正観測が低下したことに伴うドル買戻しが継続し、139円99銭まで買われた。ただ、140円台回復に2回失敗したことなどから、投資家のモメンタムは低下。買戻し一巡のムードが強まり、ドルは139円台後半での推移となった。

東京時間もこの流れが継続し、ドルは上値が重くやや軟調な展開となった。様子見ムードが強まるなか、日経平均が下げ幅を徐々に拡大したことも、積極的なドル買戻しが手控えられる要因となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円61銭
高値:139円70銭
安値:139円12銭
終値:139円35銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円42銭
高値:156円62銭
安値:156円19銭
終値:156円30銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円49銭
高値:95円25銭
安値:94円47銭
終値:95円14銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円61銭
高値:180円71銭
安値:180円13銭
終値:180円29銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32803円35銭
高値:32861円02銭
安値:32462円86銭
終値:32490円52銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

20時00分、ト、トルコ中銀政策金利、前回:15.0%、市場予想:18.25%
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:23.7万件、市場予想:23.9万件
21時30分、米、フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−13.7、市場予想:−11.0
23時00分、米、中古住宅販売件数、前回:430.0万件、市場予想:427.0万件

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、陰線が6営業日並ぶきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円11銭)水準で下げ止まっている。

日足の一目均衡表では、雲上限(138円88銭)水準がサポートとして意識されている様子。ただ、遅行スパンは実線を下抜け陰転しておりトレンドは弱い。今後、雲上限が142円台まで上昇するが、遅行スパンは陰転したままとなる公算が大きいことから手掛けにくい地合いといえよう。

ドル買戻しの勢いが続けば、6月30日につけた年初来高値145円08銭から7月14日安値137円24銭の下落幅(7.84円)の38.2%戻し水準の140円23銭辺りが戻りの目安と考えていたが、昨晩の海外時間で2回も140円台に跳ね返されたことから、短期的な買戻し主体によるリバウンドは終了したと考える。

7月28日に発表される日銀会合の結果を見極めたいとするムードが強まっているなか、本日、一部情報ベンダーから「日銀7月会合でエコノミストの8割が現状維持を予測」と伝わった。日銀会合に対する最新の市場コンセンサスは「現状維持」に大きく傾いている。

このコンセンサスが変わる可能性を秘めている6月のCPIは、明日21日(金)8時30分に発表される。昨日も記載したが、生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比3.3%上昇と、前月(同3.2%上昇)の伸び率を上回るとの市場予想だ。また、エネルギーを除いたコアコアCPIも同4.2%上昇が見込まれていることから、市場予想を大幅に超える伸び率が確認できた際は、「現状維持」の市場コンセンサスは、8割から5割ぐらいには変化する可能性はある。本日の海外時間は様子見姿勢が強まるが、明日の8時30分以降、乱高下する地合いを想定したい。

なお、今晩20時にトルコ中銀が政策金利を発表する。前回は8.5%から15.0%への大幅な利上げを発表したが、市場予想の21.0%を大幅に下回る結果となったことから、失望売りが広がった。リラ安に歯止めがかかるか、エルカン総裁の手腕が問われる。

今晩のドルは小動きの地合いと考える。上値メドは昨晩の海外時間で2回つけた139円99銭手前の139円90銭、下値メドは東京時間の安値である139円12銭とする。

東京市場のドルは139円台、日本のCPI前で上値の重いドルよりもリラに注目

ドル円日足

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