東京市場のドルは139円台、日本のCPI前で上値の重いドルよりもリラに注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、明日朝方に日本の消費者物価指数(CPI)が発表されることから持高調整売りとみられるフローに押され、139円前半で推移した。
昨晩の海外時間では、7月の日銀金融政策決定会合でのイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)修正観測が低下したことに伴うドル買戻しが継続し、139円99銭まで買われた。ただ、140円台回復に2回失敗したことなどから、投資家のモメンタムは低下。買戻し一巡のムードが強まり、ドルは139円台後半での推移となった。
東京時間もこの流れが継続し、ドルは上値が重くやや軟調な展開となった。様子見ムードが強まるなか、日経平均が下げ幅を徐々に拡大したことも、積極的なドル買戻しが手控えられる要因となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円61銭
高値:139円70銭
安値:139円12銭
終値:139円35銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円42銭
高値:156円62銭
安値:156円19銭
終値:156円30銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円49銭
高値:95円25銭
安値:94円47銭
終値:95円14銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円61銭
高値:180円71銭
安値:180円13銭
終値:180円29銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32803円35銭
高値:32861円02銭
安値:32462円86銭
終値:32490円52銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時00分、ト、トルコ中銀政策金利、前回:15.0%、市場予想:18.25%
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:23.7万件、市場予想:23.9万件
21時30分、米、フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−13.7、市場予想:−11.0
23時00分、米、中古住宅販売件数、前回:430.0万件、市場予想:427.0万件
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、7月6日以降は、陰線が6営業日並ぶきつい下げとなり、バンド下限を下回る場面が見られたものの、100日MA(137円11銭)水準で下げ止まっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(138円88銭)水準がサポートとして意識されている様子。ただ、遅行スパンは実線を下抜け陰転しておりトレンドは弱い。今後、雲上限が142円台まで上昇するが、遅行スパンは陰転したままとなる公算が大きいことから手掛けにくい地合いといえよう。
ドル買戻しの勢いが続けば、6月30日につけた年初来高値145円08銭から7月14日安値137円24銭の下落幅(7.84円)の38.2%戻し水準の140円23銭辺りが戻りの目安と考えていたが、昨晩の海外時間で2回も140円台に跳ね返されたことから、短期的な買戻し主体によるリバウンドは終了したと考える。
7月28日に発表される日銀会合の結果を見極めたいとするムードが強まっているなか、本日、一部情報ベンダーから「日銀7月会合でエコノミストの8割が現状維持を予測」と伝わった。日銀会合に対する最新の市場コンセンサスは「現状維持」に大きく傾いている。
このコンセンサスが変わる可能性を秘めている6月のCPIは、明日21日(金)8時30分に発表される。昨日も記載したが、生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比3.3%上昇と、前月(同3.2%上昇)の伸び率を上回るとの市場予想だ。また、エネルギーを除いたコアコアCPIも同4.2%上昇が見込まれていることから、市場予想を大幅に超える伸び率が確認できた際は、「現状維持」の市場コンセンサスは、8割から5割ぐらいには変化する可能性はある。本日の海外時間は様子見姿勢が強まるが、明日の8時30分以降、乱高下する地合いを想定したい。
なお、今晩20時にトルコ中銀が政策金利を発表する。前回は8.5%から15.0%への大幅な利上げを発表したが、市場予想の21.0%を大幅に下回る結果となったことから、失望売りが広がった。リラ安に歯止めがかかるか、エルカン総裁の手腕が問われる。
今晩のドルは小動きの地合いと考える。上値メドは昨晩の海外時間で2回つけた139円99銭手前の139円90銭、下値メドは東京時間の安値である139円12銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.25
ドル円週間見通し リスク回避的円高とユーロ安等によるドル高で板挟み(24/11/25)
11月15日高値156.74円から11月19日安値153.28円まで失速した後は、153円台へ下げたところを買われつつ155円台後半で売られるやや乱調な騰落を続けている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.07.21
ドル円、日米金利差拡大で一時140円台半ばへ急伸。良好なイニシャルクレイムもドル円を下支え(7/21朝)
20日(木)のドル円相場は堅調な値動き。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.07.20
来週の材料にらみ足もとは基本レンジ取引か(7/20夕)
20日の東京市場はドルが冴えない。ややドル売りが先行する展開だったが、139円は割り込めず底堅かった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。