ドル円上昇一服、139円台を軟調推移
20日午前の東京市場でドル円は139円台で頭の重い展開。朝方139.64レベルで取引の始まったドル円は、序盤につけた139.70を高値に反落。実需とみられるドル売りも出て、仲値公表を挟んで139.11まで下落しました。東京時間正午現在は139.23レベルで取引されています。
朝方発表された本邦の貿易収支が、米国向け自動車輸出の伸びや、原油・液化天然ガスの価格下落による輸入額減少で430億円の黒字となり、1年11ヶ月ぶりに黒字化したことも、幾分は円買い材料となったものと思われます。
日経平均株価は冴えない動き。昨日まで2日連続で上げたことから、利食い売りが序盤から優勢となり、下げ幅は一時400円に迫りました。昨晩米主要株価指数はいずれもプラス圏で引けたものの、情報技術系銘柄が冴えない動きとなったことから、本邦でも半導体関連銘柄等が売られたことも、全体を押し下げる結果となり、374円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では日銀植田総裁のハト派発言以降の円の売り戻しが継続、米国時間序盤には一時139.99までドルが買い戻される場面もありました。しかし、その後発表された6月の米住宅着工件数等の数値が振るわず、また、米ゴールドマンサックスの決算で純利益が急減したこと等も嫌気されて伸び悩み、139.68レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、引き続き一目均衡表の「雲」上限と3月からの元サポートラインの上昇トレンドの狭間での強持ち合いが継続。「雲」上限は本日138.88、トレンドラインは139.80レベルです。一方転換線が140.13レベルを下降中であり、週末から来週前半にかけて140円台前半をこなして上昇基調に乗れるかが、テクニカル的には焦点となりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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