東京市場のドルは約一か月ぶりの140円台、50日MA意識で140円割れか?
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米債券利回りの低下につられ、ドルは下落。6月16日以来となる140円台突入となった。
昨晩の海外時間では、ニューヨーク連銀調査にてインフレ期待の低下が示されたことから、米2年債利回りは4.95%台から4.85%まで低下。インフレ期待低下に伴う米利回り低下を受けて、ドルは下落、円全面安に伴うポジション解消も継続したことなどから141円台前半で推移した。
東京時間でもこの流れは継続し、11時過ぎには、6月16日以来となる141円台割れとなった。ドル指数は5月11日以来と約2か月ぶりの水準まで下落。ドル売りに、これまでの円全面安で構築したポジション解消も加わったことから、下値模索の地合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円31銭
高値:141円47銭
安値:140円56銭
終値:140円87銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:155円46銭
高値:155円67銭
安値:154円93銭
終値:155円05銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円34銭
高値:94円61銭
安値:94円03銭
終値:94円08銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円79銭
高値:182円00銭
安値:181円01銭
終値:181円28銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32434円67銭
高値:32468円70銭
安値:32084円42銭
終値:32203円57銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ZEW景況感指数、前回:−8.5、市場予想:−10.3
18時00分、欧、ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:−10.0
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、6月まで拡大するバンド上限を意識したバンド・ウォークが確認できたが、7月以降はバンドの拡大及びドル上昇は一服。20日MA(142円86銭)を明確に割り込んでいる。
日足の一目均衡表では、雲上限(138円46銭)を上放れているが、遅行スパンは下向きで強さは感じられない。目先、昨年一回目の為替介入が入った9月の水準である145円の水準に乗せたことから達成感が意識されつつあり、6月16日以降の上昇分は剥落した格好にある。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3日時点のデータによると、ヘッジファンドなど投機筋の売買動向を示す「非商業部門」のドルに対する円の売越額は前週比5050枚増の11万7920枚(約1兆4700億円)と、2018年1月以来およそ5年半ぶりの高水準になった。年初来高値(6月30日、145円08銭)をつけた翌営業日のデータなので、足元の為替水準を考慮すると、この売越額は既にピークアウトを迎えたと考えるのが適切だろう。
インフレ加速に伴う景気鈍化懸念に伴うリスク先行の円安ポジションの解消と、米インフレ鈍化に伴うドル売りが入っている以上、140円割れという地合いも想定しておくべきか。50日MAが139円91銭で位置していることから、この水準を目先の下値メドと考える。仮にこの水準までドルが崩れると、一目均衡表では、遅行スパンが実線に飲み込まれることから、テクニカル的には「短期的なドル買い」のトレンドは無くなったとも判断できよう。
今晩のドルは、上記の50日MAの攻防を想定する。本日の上値メドは本日の高値水準の141円50銭、下値メドは50日MA水準の139円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.07.11
調整だけにとどまらず基調転換の可能性も(7/11夕)
11日の東京市場はドルが続落。6月16日以来の141円割れを記録している。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。