東京市場のドルは約一か月ぶりの140円台、50日MA意識で140円割れか?(23/7/11)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米債券利回りの低下につられ、ドルは下落。6月16日以来となる140円台突入となった。

東京市場のドルは約一か月ぶりの140円台、50日MA意識で140円割れか?(23/7/11)

東京市場のドルは約一か月ぶりの140円台、50日MA意識で140円割れか?

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米債券利回りの低下につられ、ドルは下落。6月16日以来となる140円台突入となった。

昨晩の海外時間では、ニューヨーク連銀調査にてインフレ期待の低下が示されたことから、米2年債利回りは4.95%台から4.85%まで低下。インフレ期待低下に伴う米利回り低下を受けて、ドルは下落、円全面安に伴うポジション解消も継続したことなどから141円台前半で推移した。

東京時間でもこの流れは継続し、11時過ぎには、6月16日以来となる141円台割れとなった。ドル指数は5月11日以来と約2か月ぶりの水準まで下落。ドル売りに、これまでの円全面安で構築したポジション解消も加わったことから、下値模索の地合いとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:141円31銭
高値:141円47銭
安値:140円56銭
終値:140円87銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:155円46銭
高値:155円67銭
安値:154円93銭
終値:155円05銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:94円34銭
高値:94円61銭
安値:94円03銭
終値:94円08銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円79銭
高値:182円00銭
安値:181円01銭
終値:181円28銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32434円67銭
高値:32468円70銭
安値:32084円42銭
終値:32203円57銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、ZEW景況感指数、前回:−8.5、市場予想:−10.3
18時00分、欧、ユーロ圏ZEW景況感指数、前回:−10.0

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、6月まで拡大するバンド上限を意識したバンド・ウォークが確認できたが、7月以降はバンドの拡大及びドル上昇は一服。20日MA(142円86銭)を明確に割り込んでいる。

日足の一目均衡表では、雲上限(138円46銭)を上放れているが、遅行スパンは下向きで強さは感じられない。目先、昨年一回目の為替介入が入った9月の水準である145円の水準に乗せたことから達成感が意識されつつあり、6月16日以降の上昇分は剥落した格好にある。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3日時点のデータによると、ヘッジファンドなど投機筋の売買動向を示す「非商業部門」のドルに対する円の売越額は前週比5050枚増の11万7920枚(約1兆4700億円)と、2018年1月以来およそ5年半ぶりの高水準になった。年初来高値(6月30日、145円08銭)をつけた翌営業日のデータなので、足元の為替水準を考慮すると、この売越額は既にピークアウトを迎えたと考えるのが適切だろう。

インフレ加速に伴う景気鈍化懸念に伴うリスク先行の円安ポジションの解消と、米インフレ鈍化に伴うドル売りが入っている以上、140円割れという地合いも想定しておくべきか。50日MAが139円91銭で位置していることから、この水準を目先の下値メドと考える。仮にこの水準までドルが崩れると、一目均衡表では、遅行スパンが実線に飲み込まれることから、テクニカル的には「短期的なドル買い」のトレンドは無くなったとも判断できよう。

今晩のドルは、上記の50日MAの攻防を想定する。本日の上値メドは本日の高値水準の141円50銭、下値メドは50日MA水準の139円90銭とする。

東京市場のドルは約一か月ぶりの140円台、50日MA意識で140円割れか?

ドル円日足

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