東京市場のドルは144円台での小動き推移、米独立記念日で静かな一日に(23/7/4)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米独立記念日に伴う米国株式市場及び債券市場の休場が意識されて、144円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは144円台での小動き推移、米独立記念日で静かな一日に(23/7/4)

東京市場のドルは144円台での小動き推移、米独立記念日で静かな一日に

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今晩の米独立記念日に伴う米国株式市場及び債券市場の休場が意識されて、144円台半ばでのもみ合いとなった。

前日の海外時間では、6月のISM製造業景況指数が46.0と5月の46.9から予想外に低下し、2020年5月以降では最低となった。この発表を受けて、ドルは一時144円台を割り込む場面が見られたものの、年内2回利上げを見込む市場関係者の見方にはさほど変化はなかったことから、米金利はじりじりと上昇。ネガティブな動きは瞬間的に留まり、ドルは144円台半ばまで戻す強い動きが見られた。

東京時間では、日経平均が反落推移となるなか、米独立記念日に伴う参加者減少などが意識されて終始、様子見姿勢が強まる地合いに。値幅は30銭弱に留まるなどトレードチャンスに欠ける一日となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:144円68銭
高値:144円71銭
安値:144円43銭
終値:144円65銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円88銭
高値:157円90銭
安値:157円57銭
終値:157円60銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円52銭
高値:96円70銭
安値:96円08銭
終値:96円23銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:183円59銭
高値:183円61銭
安値:183円38銭
終値:183円50銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33512円26銭
高値:33576円45銭
安値:33338円78銭
終値:33422円52銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

特になし

※独立記念日に伴う祝日のため米株式、債券市場は休場
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。6月15日に1円超の上影(上ひげ)を残したが、翌16日には上影を吸収し年初来高値を更新する強い地合いが見られる。

日足の一目均衡表では、雲上限(138円04銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現している。140円レベルでのもみ合いを上放れ、半年ぶりの水準まで上昇していることから需給面は非常に良好である。目先、昨年一回目の為替介入が入った9月の水準である145円の水準に乗せたことから達成感が意識されつつある。

今晩の海外時間は、米独立記念日に伴う米株式市場及び債券市場の休場を受けて、参加者は減少する見込み。目立った経済指標や要人発言も予定されていないことから、ドルは小動き推移となろう。

為替介入のキーマンである神田真人財務官は、イエレン米財務長官が円安対応の是非に言及したことを踏まえ「米国を含め各国当局とは日ごろから、ほぼ毎日、為替・金融政策に限らず様々な意見交換、意思疎通を図っている」と発言。鈴木財務相も「財務官レベルで米国と緊密な意思疎通を図っていることは事実」と述べるなど、為替介入実施では欠かせない根回しを常日頃から行っていることをアピールした。

これまでの介入前に見られた「断固たる処置をとる」「ファンダメンタルズを反映しない無秩序」といった強いコメントが近々出てくれば、「為替介入」のムードは強まってくる。一方、このような強いコメントは既に到達した145円前後では出ないと市場は見込んでいることから、6日の米ADP雇用統計、週末の米雇用統計次第では、146円台も見えてくる。なお、大きなイメージとして、先週記載した通り「7月末辺りの円買い・ドル売り(ユーロ売りも入る可能性)介入実施」を想定しており、昨年10月実施の150円水準での為替介入を想定している。

今晩のドルは、参加者減少に伴い小動きを想定する。本日の上値メドは、年初来高値水準を下回る145円00銭、下値メドは本日の安値水準を下回る144円20銭とする。

東京市場のドルは144円台での小動き推移、米独立記念日で静かな一日に

ドル円日足

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