東京市場のドルは144円台半ばで推移、米独立記念日を前に上値重いか (23/7/3)

東京時間のドル・円は、昨年9月に為替介入が実施された145円台に到達したことから介入警戒感が意識されて、144円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは144円台半ばで推移、米独立記念日を前に上値重いか (23/7/3)

東京市場のドルは144円台半ばで推移、米独立記念日を前に上値重いか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、昨年9月に為替介入が実施された145円台に到達したことから介入警戒感が意識されて、144円台半ばでのもみ合いとなった。

先週末の海外時間では、5月の米コアPCE価格指数の上昇率が前年同月比3.8%と市場予想通りだったものの、4月の4.3%から上昇率が鈍化したことで、米2年債利回りの拡大が一服。ドルは144円台で推移した。

東京時間でも方向感に乏しい地合いは継続。ドルは144円台半ばでのもみ合い相場に終始した。朝方、日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が7四半期ぶりに改善したこともあり、株式市場では、日経平均が大幅反発となったものの、為替市場への影響は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:144円35銭
高値:144円70銭
安値:144円22銭
終値:144円59銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円50銭
高値:157円83銭
安値:157円31銭
終値:157円64銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円15銭
高値:96円44銭
安値:96円00銭
終値:96円33銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:183円30銭
高値:183円76銭
安値:183円11銭
終値:183円50銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33517円60銭
高値:33762円81銭
安値:33510円55銭
終値:33753円33銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI、前回:43.6、市場予想:43.6
22時45分、米、製造業PMI、前回:46.3、市場予想:46.3
23時00分、米、ISM製造業景気指数、前回:46.9、市場予想:47.1

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。6月15日に1円超の上影(上ひげ)を残したが、翌16日には上影を吸収し年初来高値を更新する強い地合いが見られる。

日足の一目均衡表では、雲上限(137円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現している。140円レベルでのもみ合いを上放れ、半年ぶりの水準まで上昇していることから需給面は非常に良好である。目先、昨年一回目の為替介入が入った9月の水準である145円の水準に乗せたことから達成感も意識されそうな状況だ。

明日の米独立記念日に伴う休場や、週末の米雇用統計などが意識されて様子見ムードが強まっており、ドルの方向性は乏しくなっている。市場では、「為替介入への警戒」から上値が重くなっているとの見方だが、日本の当局関係者の発言を見る限り、まだ為替介入実施までは時間がかかると考える。

6月30日の鈴木財務相の発言は「行き過ぎた動きに対して適切に対応」というコメントだった。まだ、これまでの介入前に見られた「断固たる処置をとる」「ファンダメンタルズを反映しない無秩序」といった強いコメントは、神田財務官含め当局関係者から発せられていない。昨年9月と比べても、「物価高」の原因は円安といった「悪い円安」の声は少ない。水準こそ、昨年1回目の為替介入と同じだが、地合いとしてはまだまだ為替介入が入るタイミングではないと考える。

大きなイメージとして、先週記載した通り「7月末辺りの円買い・ドル売り(ユーロ売りも入る可能性)介入実施」を想定している。

今晩のドルは、米経済指標が強い数字となれば、145円近くまでドルが買われるかもしれないが、米独立記念日を前に年初来高値更新(6月30日、145円08銭)とまではいかないと想定。本日の上値メドは、年初来高値水準を下回る145円00銭、下値メドは本日の安値水準でもある144円20銭とする。

東京市場のドルは144円台半ばで推移、米独立記念日を前に上値重いか

ドル円日足

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