ドル円144円台で底堅く推移 (6/29午前)

29日午前の東京市場でドル円は144円台前半でのもみ合い。

ドル円144円台で底堅く推移 (6/29午前)

ドル円144円台で底堅く推移

29日午前の東京市場でドル円は144円台前半でのもみ合い。朝方144.48レベルで取引の始まったドル円は、実需とみられるドル売りに、仲値公表にかけややドル売りが強まる場面がありましたが、安値144.13までで踏みとどまり、東京時間正午現在は144.35レベルで取引されています。

日経平均株価は、円安進行と、昨晩海外市場でナスダック総合指数が上昇して引けたことを受け、輸出関連銘柄、情報技術系銘柄中心に買いが先行。一方でガス、エネルギー等が売られるなど、業種によってまだら模様の売買状況となったものの、154円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、昨日までポルトガルで開催されたECBフォーラムで、日米英欧の中銀総裁パネルディスカッションが行われました。この中で、パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、がいずれも引き続きインフレに対して警戒的なスタンスを示し、近い将来の緩和的政策への転換に対し否定的な見解を示したのに対し、日銀の植田総裁は、来年のインフレの伸びに確信が持てれば政策変更の契機となりうるとしながらも、足下の基調的インフレは2%をやや下回っていると考えており、現時点では緩和政策を変更していないと発言しています。
内容的には目新しさはなかったものの、3者がそろった場でスタンスの違いが改めて印象づけられたことでドル円は144.61まで上昇。その後はもみ合って144.40レベルでアジア時間につないでいます。

尚、植田総裁は同じ場で円は安すぎるかとの問いに対し、ここにいる中銀の政策を含めいろいろな要素の影響を受けており、「動向をきわめて注意深く監視する」としましたが、「それは介入目的でか」との重ねての質問は否定しながら受け流しています。

テクニカルにはドル円は、3月からの中期的上昇チャネルの上限も上抜けて、強いドル買い地合い。
節目の145円、昨年の高値151.95からの下落の76.4%戻し146.11を目指す動きです。

ただ、145円から上の水準は、市場介入が警戒されること、植田総裁の上記の「為替相場を監視する」との発言も、中銀総裁が会する場の発言としては、やや突っ込んだものとの印象があったこと等から、ここから先は次第に上値が重くなっていきそうです。

ドル円144円台で底堅く推移

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