ドル円一時142.25、昨年11月の戻り高値と面合わせの後急落
20日午前の東京市場でドル円は、続伸後に急反落。朝方141.97レベルで取引の始まったドル円は、序盤揉みあった後時間外の米長期金利上昇に一時142.25の高値をつけました。しかし、昨年11月の戻り高値として市場に認識されていた142.25と面合わせしたことによる達成感、米長期金利の反落、日経平均株価の急落、鈴木財務相、西村経産相等の円安けん制発言等が重なって、急速にポジションの巻き戻しが生じ、141.58まで急落した後やや戻し、東京時間正午現在は、141.70レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩の欧州株の軟調を受け売りが先行、序盤は前日終値を挟んでもみ合いとなりました。しかし、米国休場で外人買いが薄い中で利食い売りが優勢となり、ドル円の急反落等にも反応し、208円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では米国祝日で市場の薄い中、東京時間に一旦141円台半ばまで下げていたドル円は欧州時間にかけて買い戻され、142円に到達。142円台は維持できなかったものの、発表された米6月住宅市場指数が市場予想を上回る結果となったこと等から、142円割れの高値水準を維持したまま、東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、本日反落はしたものの、依然主要テクニカルポイントの上方で、緩やかに上値、下値を切り上げている状況。今年1月からのトレンドチャネル上限(本日142.75レベル)に絡む動きとなっており、昨年高値151.95からの下落の61.8%戻しに当たる142.50レベルや、今年3月からのより急な上昇チャネル上限の142.85レベルまでの上昇余地が広がっています。
一方で上記の通り、昨年11月高値142.25に達したことによる達成感や口先を含めた介入警戒感からここからの上値は重くなっていくことも予想されます。
この後は、米国連休明けの海外市場での株価の推移や、米国勢の対ユーロを含めた為替市場へのスタンスを要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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