東京市場のドルは139円台半ば、様子見姿勢強まり20日MAより上での小動きか(23/6/12)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今週予定されている日米金融会合前で様子見姿勢が強まり、139円台半ばでの推移となった。

東京市場のドルは139円台半ば、様子見姿勢強まり20日MAより上での小動きか(23/6/12)

東京市場のドルは139円台半ば、様子見姿勢強まり20日MAより上での小動きか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今週予定されている日米金融会合前で様子見姿勢が強まり、139円台半ばでの推移となった。

先週末の海外時間では、15−16日の日銀金融政策決定会合にて現状の金融政策が維持されるとの見方と報じられたことから、20日移動平均線(MA)より上を推移。13−14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を前に様子見ムードは強く上値追いの展開とはならなかったが、ドルは多少買われ139円台後半で推移した。

東京時間でも様子見姿勢が強く、日中値幅は40銭弱とトレードチャンスに欠ける展開となったが、日経平均が続伸したほか、TOPIXが33年ぶりの高値をつけたなど良好な投資家心理がサポートとなり、20日MAは上回って推移した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円44銭
高値:139円64銭
安値:139円26銭
終値:139円53銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円81銭
高値:149円99銭
安値:149円67銭
終値:149円98銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:93円98銭
高値:94円11銭
安値:93円87銭
終値:94円08銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:175円34銭
高値:175円47銭
安値:175円15銭
終値:175円44銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32412円12銭
高値:32517円68銭
安値:32280円54銭
終値:32434円00銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

特に無し

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、上値が重くなっている。

日足の一目均衡表では、雲上限(134円80銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いていたが、足元、20日MA(139円17銭)が下値支持線として意識されている。

本日は目立った経済指標、当局関係者による講演等が予定されていないことから、トレードチャンスに欠ける展開となろう。20日MAより上を維持していれば御の字といった地合いか。

13日は米消費者物価指数(CPI)が発表される。米FOMC前、最後の重要経済指標で注目は集まろう。米CPIが強い内容となった場合、ドル買いは強まると想定するが、日本の当局関係者による口先介入の可能性があることから、さすがに年初来高値140円95銭を上回る地合となるのは考えにくい。「6月利上げ停止、12月利下げ開始」が市場コンセンサスとなりつつあるなか、13日の米CPIがどれだけのインパクトを与えられるかに注目したい。

本日の上値メドは、心理的な節目である140円00銭、下値メドは20日MA水準の139円20銭とする。

東京市場のドルは139円台半ば、様子見姿勢強まり20日MAより上での小動きか

ドル円日足

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