ドル円、重要イベントを控えて方向感に欠ける展開。本日は米CPIがメインイベント(6/13朝)

週明け12日(月)のドル円相場は方向感に欠ける展開。

ドル円、重要イベントを控えて方向感に欠ける展開。本日は米CPIがメインイベント(6/13朝)

ドル円、重要イベントを控えて方向感に欠ける展開。本日は米CPIがメインイベント

〇ドル円、139円台で方向感に欠ける動き、重要イベント控え様子見ムード広がる
〇ユーロドル、一時1.0791まで上昇するも反落、1.07台半ばでの取引
〇ドル円、ダウンサイドに複数のサポートポイント並び、買いシグナルも継続、地合い強い
〇ファンダメンタルズも日米金利差拡大とそれに伴う円キャリートレード再開期待がドル円をサポート
〇ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして本日予想
〇本日21:30の米CPI要注視、前後の相場変動に注意
〇本日の予想レンジ:138.50ー140.50

海外時間のレビュー

週明け12日(月)のドル円相場は方向感に欠ける展開。(1)米金利低下に伴うドル売り圧力(米10年債利回りが3.71%まで低下)が重石となる中、米国時間朝方にかけて、安値139.06まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(2)今週末金曜日に予定されている日銀金融政策決定会合で金融緩和の修正が見送られるとの思惑や、(3)米金利上昇に伴うドル買い圧力(米10年債利回りが3.79%へ上昇)、(4)短期筋のストップBUYが支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値139.76まで反発しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(5)重要イベントを控えたポジション調整(様子見ムード)や、(6)米長期金利の一転反落(米10年債利回りが3.73%へ再び低下)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間6/13午前5時30分現在)では、139.57前後で推移しております。

週明け12日(月)のユーロドル相場は方向感に欠ける展開。アジア時間朝方にかけて、安値1.0733まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、(1)米金利低下に伴うドル売り圧力や、(2)短期筋のショートカバーが支援材料となり、欧州勢参入後に、高値1.0791まで反発しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(3)心理的節目1.0800を背にした戻り売り圧力や、(4)重要イベントを控えたポジション調整が重石となり、本稿執筆時点(日本時間6/13午前5時30分現在)では、1.0759前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は重要イベント(米CPI、米FOMC、ECB理事会、日銀金融政策決定会合)を控え、様子見ムードが広がる中、方向感に欠ける値動きが続いています。但し、ダウンサイドに複数のサポートポイントが並んでいることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が点灯していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます(重要イベント通過後の上放れに期待)。また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)米FRBによる金融引き締め長期化観測(今週の米FOMCで据え置きが決定されたとしても、7月利上げ観測が消えるわけではないため、結果として「タカ派的な据え置き」と解釈されて、米FOMC後にドル買い圧力が強まる公算大。

CMEが提供するFedWatchツールによると、6月利上げの織り込み度合は20.8%、7月利上げの織り込み度合は71.9%)や、(2)日銀による金融緩和の長期化観測(ここ最近の植田日銀総裁発言を見る限り、今週末金曜日の会合では、金融緩和の修正が見送られる公算大)、(3)上記1、2を背景とした日米金利差拡大とそれに伴う円キャリートレード再開期待など、ドル円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。先週のオーストラリア中銀やカナダ中銀のサプライズ利上げを受けて、日本とその他各国との金利差が拡大している点も、クロス円の上昇を通じて、ドル円を下支えしそうです。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします。

尚、本日は今週の重要イベント群の一角である米5月消費者物価指数が日本時間21時30分に予定されています。市場予想を上回る結果となれば、今週の米FOMCでの利上げ観測の再浮上を通じて、ドル買い圧力が急速に強まる恐れがありそうです。一方、市場予想を下回る結果となれば、来月の7月FOMCでの利上げ観測後退を通じて、ドル売り圧力が強まる可能性があります。いずれにせよ、米5月消費者物価指数後はドル円相場のボラティリティが一気に高まる可能性があるため、ポジションサイズ管理に注意が必要でしょう(上下1円を超える値幅で動く可能性あり)。

本日の予想レンジ:138.50ー140.50

注:ポイント要約は編集部

ドル円、重要イベントを控えて方向感に欠ける展開。本日は米CPIがメインイベント

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る