東京市場のドルは株安につられる展開、日米金融会合前で様子見の地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日経平均の大幅反落につられ、139円台前半での推移となった。
前日の海外時間では、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前のブラックアウト期間に伴い目立った要人発言は無く、材料難で様子見姿勢が強まっていたことから、ドルは139円台半ばから後半での小動きとなった。
東京時間も朝方は静かな動きだったが、10時頃から日経平均が下げ足を速め、前日比500円超の反落となったことから、ドルもつれ安の展開に。足元、日本株上昇に伴う海外投資家のヘッジの円売りやリスク選好のドル買いなどが、ドル上昇の背景にあったことなどから、「日本株売り=ドル売り」という構図となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円60銭
高値:139円62銭
安値:139円16銭
終値:139円19銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円29銭
高値:149円35銭
安値:148円69銭
終値:148円72銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:93円12銭
高値:93円30銭
安値:92円78銭
終値:93円00銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:173円44銭
高値:173円55銭
安値:172円80銭
終値:172円83銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32618円78銭
高値:32708円53銭
安値:31913円74銭
終値:31913円74銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、貿易収支、前回:−642.0億ドル、市場予想:−749.0億ドル
21時30分、カ、国際商品貿易、前回:9.7億カナダドル
23時00分、カ、カナダ中銀政策金利、前回:4.5%、市場予想:4.5%
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:448.9万バレル
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、上値が重くなっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(134円80銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いていたが、足元、20日MA(138円55銭)が迫るなど調整局面を迎えている。
足元のドル上昇の原動力ともなっていた日本株が総じて売られたこともあり、ドルは139円台での調整局面を迎えている。週末のメジャーSQを前にした先物調整なので、さほど心配は無いとの見方もあるが、今年2番目の下げ幅を見ると、あえてリスクを取りに行くこともないだろう。
市場関係者の多くは、来週14日のFOMCと、15日から16日の日銀金融政策決定会合の開催を前にして、積極的なポジション構築は手控えている様子。今晩は、重要な経済指標の発表が控えていないことから、139円を挟んでの狭いレンジ取引を想定しておいた方が良さそうだ。本日の上値メドは、東京時間の高値水準の139円60銭、下値メドは20日MA水準の138円60銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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