東京市場のドルは140円台で推移、今晩はISM非製造景況感指数に注目(23/6/5)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米2年債利回り拡大によるドル買いと日本株上昇に伴う円売りなどを材料に140円台での推移となった。

東京市場のドルは140円台で推移、今晩はISM非製造景況感指数に注目(23/6/5)

東京市場のドルは140円台で推移、今晩はISM非製造景況感指数に注目

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米2年債利回り拡大によるドル買いと日本株上昇に伴う円売りなどを材料に140円台での推移となった。

先週末の5月の米雇用統計は、雇用の伸びは市場予想を上回った一方、失業率は悪化、平均時給の伸びも鈍化するなど強弱まちまちの結果。雇用統計発表直後のドル・円は139円台での小動きと方向感に乏しかったが、米2年債利回りが一気に拡大したことや、米国株高を受けて徐々にドル買い優勢の地合いとなった。

週明けの株式市場では、米国株の大幅高を受けて、日経平均が大幅に続伸。終値でも、1990年7月以来となる32000円台を回復するなど、日本株高に伴う円売りがドルの下支えとなった。瞬間的に140円台を割り込む場面はあったものの、東京時間のドル・円はほぼ140円台前半でのしっかりとした推移を見せた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:140円07銭
高値:140円26銭
安値:139円99銭
終値:140円04銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円90銭
高値:150円05銭
安値:149円74銭
終値:149円86銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円46銭
高値:92円62銭
安値:92円25銭
終値:92円49銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:174円19銭
高値:174円34銭
安値:174円05銭
終値:174円12銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31864円12銭
高値:32217円43銭
安値:31798円72銭
終値:32217円43銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ユーロ圏非製造業PMI、前回:55.9、市場予想:55.9
17時30分、英、サービス業PMI、前回:55.1、市場予想:55.1
18時00分、欧、ユーロ圏生産者物価指数(前月比)、前回:−1.6%
18時00分、欧、ユーロ圏生産者物価指数(前年比)、前回:5.9%
22時00分、欧、ラガルドECB総裁が欧州議会経済通貨委員会に出席
22時45分、米、サービス業PMI:前回:55.1、市場予想:55.2
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:54.5、市場予想:54.5
23時00分、米、ISM非製造業景況感指数、前回:51.9、市場予想:52.5
23時00分、米、製造業新規受注(前月比)、前回:0.4%、市場予想:0.8%
23時00分、米、耐久財受注(前月比)、前回:1.1%、市場予想:1.1%
23時00分、米、耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)、前回:−0.2%、市場予想:−0.2%
26時30分、米、メスター・クリーブランド総裁が経済教育評議会に出席

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、短期的な調整局面入りとなったが、足元、高値更新を射程にとらえている。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。 

14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト期間入りのため、FOMCまでは米国経済指標に対する関心がより高くなると想定する。先週末の5月の米雇用統計は強弱まちまちだったが、発表後は米2年債利回りが拡大したことから、市場はドル買いで反応した。読みにくい経済指標の結果だった場合は、米金利の反応を見極める必要があろう。重要な米国経済指標は、本日のISM非製造業景況感指数と直前13日の消費者物価指数の二つ控えている。いずれも微妙な結果だった場合、発表直後の米2年債利回りに注目が集まる。

なお、日経平均は本日32000円台に到達し高値引けとなった。一方、ドル建て日経平均はまだ220ドル水準で、2021年の高値290ドルまでは程遠い状況である。仮に2021年高値水準までドル建て日経平均が買われた場合、1ドル140円で計算すると日経平均は40000円を超える。単純な算数の結果ではあるが、もしかすると、外国人投資家の目線は日本人よりも上なのかもしれない。

今晩の海外時間は、ISM非製造景況感指数の発表後、上下に振らされる地合いとなろう。本日の上値メドは、年初来高値手前の140円80銭、下値メドは9日MA(139円85銭)を下回る139円50銭とする。

東京市場のドルは140円台で推移、今晩はISM非製造景況感指数に注目

ドル円日足

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