東京市場のドルは152円台まで上昇、円キャリー再開のような円全面安の展開に(24/10/23)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、円が主要通貨に対して売られたことから、152円台までドル高円安が進行した。

東京市場のドルは152円台まで上昇、円キャリー再開のような円全面安の展開に(24/10/23)

東京市場のドルは152円台まで上昇、円キャリー再開のような円全面安の展開に

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、円が主要通貨に対して売られたことから、152円20銭までドル高円安が進行した。

昨晩の海外時間では、米10月フィラデルフィア連銀非製造業活動や米10月リッチモンド連銀製造業指数が前月から予想以上に改善したことから長期金利が上昇。ドル買いが再開し、152円20銭まで買われた。

東京時間では、日本株が引き続き売り優勢となる弱い地合いのなか、円が主要通貨に対して全面的に売られたことで、7月31日以来となる152円台までドル高円安が加速。日足の一目均衡表の雲上限を上放れる恰好となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円06銭
高値:152円27銭
安値:151円05銭
終値:152円16銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:163円12銭
高値:164円49銭
安値:163円09銭
終値:164円45銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円95銭
高値: 101円66銭
安値: 100円91銭
終値: 101円61銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:196円13 銭
高値:197円80銭
安値:196円11銭
終値:197円75銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38397円28銭
高値:38514円33銭
安値:37987円62銭
終値:38104円86銭(前日比−307円10銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、南ア、9月消費者物価指数(前年比)、前回:4.4%、市場予想:3.9%
22時00分、米、ボウマンFRB理事がイベント挨拶
23時00分、米、9月中古住宅販売件数、前回:386万件、市場予想:389万件
23時00分、欧、ラガルドECB総裁がIMF年次総会で講演
23時30分、米、週次原油在庫、前回:−219.1万バレル
25時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
26時00分、NZ、オアNZ中銀総裁がイベント出席
27時00分、米、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
27時15分、欧、クノット・オランダ中銀総裁がイベント出席
27時45分、英、ベイリー英中銀総裁とアダムス国際金融協会会長が会談
28時00分、日、植田日銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間も、円全面安の流れは続きそうだ。ドル・インデックスは104.0水準で朝方から止まっていることで、ドル・円152円台乗せの背景は円キャリートレードの再開と考える。

日米選挙という不透明要因が強まっているなか、投機筋が積極的に円キャリートレードで円売りポジションを積み上げる展開は想定しにくいが、本日の東京時間で発生していた円全面安は、今年6月から7月にかけて見られた円キャリートレードの動きと似ている。仮に円キャリートレードが再開されたとしても、米債券市場のボラティリティが上昇していることから短期間で手仕舞うと想定するが、一方通行の円全面安は数日続きそうだ。

日足の一目均衡表では、転換線をサポートに雲上限を明確に上放れた。雲上限到達で達成感が意識され反落するかと思ったが、100日移動平均線も上抜けるなど様々な上値抵抗線をクリアしたことで強いトレンドが発生している。足元、7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の61.8%戻し水準である153.42円を意識した展開か。

今晩の海外時間では、植田日銀総裁の講演が控えていることから、年内利上げの可能性を示唆するなどサプライズ発言には警戒だが、モメンタムやテクニカルなどを背景としたドル高円安が続くと想定する。上値メドは153円00銭、下値メドは151円80銭とする。

東京市場のドルは152円台まで上昇、円キャリー再開のような円全面安の展開に

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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