東京市場のドルは138円台後半で推移、ブラックアウト入りもあり雇用統計に注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、6月の米金利引き上げ休止観測を受けて、138円台後半での推移となった。
昨日の海外時間では、ISM製造業景況感指数の仕入れ価格指数が予想を下回ったことや、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「金利据え置き地点に近づいている」と利上げ休止を示唆する発言を行ったことなどから、米2年債利回りは低下。ドルは売り優勢の地合いとなった。
東京時間もこの流れは変わらず、ドルは138円台後半での推移となった。日経平均は続伸し、引き続き日本株の強さは確認できたものの、5月の米雇用統計発表を今晩控えていることもあり、積極的な売買は手控えられた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:138円75銭
高値:139円06銭
安値:138円61銭
終値:138円89銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円36銭
高値:149円66銭
安値:149円25銭
終値:149円59銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円22銭
高値:91円92銭
安値:91円22銭
終値:91円83銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:173円85銭
高値:174円20銭
安値:173円75銭
終値:173円12銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31300円72銭
高値:31555円54銭
安値:31257円01銭
終値:31524円22銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、米、非農業部門雇用者数(前月比)、前回:25.3万人、市場予想:19.0万人
21時30分、米、失業率、前回:3.4%、市場予想:3.5%
21時30分、米、平均時給(前月比)、前回:0.5%、市場予想:0.4%
21時30分、米、平均時給(前年比)、前回:4.4%、市場予想:4.5%
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、上げ基調が一服。足元、9日MA(139円55銭)を下回っている。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いているが、買い一服で短期的には調整局面入りといえよう。
先週辺りから米高官による金利水準の発言に注目が集まっていたが、FOMC前のブラックアウト入りのため金融政策に関する要人発言はなくなる。そのため、今晩の米雇用統計など経済指標を材料に、米2年債利回りなど米金利の動向をうかがう展開となろう。6月14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)まで、今晩の米雇用統計と5日のISM非製造業景況感指数、13日の消費者物価指数の3つの経済指標がポイントとなると考える。
今晩は、FOMC前の経済指標のメインともいえる雇用統計発表であることから、強い内容が確認できた際、足元、低下した米金利先高感の再燃につながると考える。ただ、FOMCまでに重要経済指標をまだ2つ控えていることから、一気にFedウオッチでの「6月利上げ」の割合が増えるといった強い地合いには無いだろう。
今晩の海外時間は、米雇用統計次第ではあるが、上下に振らされる地合いとなろう。本日の上値メドは、昨日高値水準の139円90銭、下値メドは心理的節目の138円00銭とする。
オーダー/ポジション状況
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