ドル円139円台半ば、米下院法案可決でデフォルトは事実上回避されるも動き鈍い
1日午前の東京市場でドル円は139円台前半中心の動き。朝方139.34レベルで取引の始まったドル円は、昨晩ドル円が大きく下げた流れを受け、序盤に一時138.97レベルまで下値を拡大しました。しかし138円台は買い戻され、時間外の米長期金利が反発したことなどを受け、徐々に値を戻す動きに。その後、10時台に米下院で連邦政府の債務上限停止法案が可決、事実上デフォルト回避が確定的となったことから139.55まで反発しましたが、株式市場のリスクオンの反応が一時的なものにとどまったこともあって伸び悩み、東京時間正午現在は139.44レベルで取引されています。
日経平均株価は、朝方から買いが先行。値を上げる堅調な展開となりました。その後10時半前に米下院での債務上限停止法案可決が伝わると、上げ幅は200円を超え前場高値の31,185円をつけましたが、直後に同様に上げた米株先物が直ぐに下げに転じたことから日経平均も急落、一時前日比マイナス圏まで沈んだ後、88円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、ドル円は、欧州序盤に139.31まで下落した後、米株先物の反発等で買い戻され139円台後半中心のもみ合いとなりました。その後発表された、米雇用動態調査で求人件数が大きく増加すると一時ドル円は急上昇し、140.38の高値をつけたものの早々に反落。更に、このところタカ派的な発言が目立ったFRB高官の一部から6月FOMCでの利上げ見送りを示唆する発言が出たこと等から、終盤にかけ米長期金利の低下を伴い一段安となり、139.23まで下値を広げ、139円台前半で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、本日朝の下落で一時転換線(本日139.21)を下回る水準まで下落しましたが、現在は持ち直しています。尚、下方向137円台前半には200日移動平均線、21日移動平均線、基準線等が集中していて、強いサポートを形成していると同時に、本日このままの水準で行けば21日線が200日線をゴールデンクロスする見込みとなっており、テクニカルの地合いの強さは変わりません。
本日この後は、米株式市場がデフォルト回避を受け、改めてどのような反応を見せるのかに注目です。材料的には織り込みも進んでおり、また、今回デフォルトを回避しても、一連の混乱から米国債の格下げリスクを指摘する声も出ています。昨日も煮え切らない動きとなった米株式市場が、一旦は反発基調を見せるのか、それとも本日、明日と米国で重要指標発表も続くことから、既に消化済み材料とされるのか一応要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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