東京市場のドルは「往って来い」、141円台トライの地合いに(23/5/30)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、一時140円台を割り込む場面も見られたが、株高に引っ張られ「往って来い」となった。

東京市場のドルは「往って来い」、141円台トライの地合いに(23/5/30)

東京市場のドルは「往って来い」、141円台トライの地合いに

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、一時140円台を割り込む場面も見られたが、株高に引っ張られ「往って来い」となった。

前日の海外時間は、英国、米国市場ともに休場、つまりロンドン、ニューヨークという巨大為替市場での参加者が限定的だったこともあり、ドル・円は140円台前半での小動き推移に留まった。米債務上限問題の進展に対する期待感もさほど高まらなかった。

東京時間では、手掛かり材料難のなか、値決めのタイミングでドルの実需売りが出たとの観測から140円台を割り込む場面も見られた。ただ、海外投資家の先物買い観測で日経平均が切り返すなど、株式市場が強かったことなどが材料視されて、午後は円売り・ドル買いの流れが加速。終わってみれば、「往って来い」の相場付きとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:140円51銭
高値:140円69銭
安値:139円97銭
終値:140円68銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:150円48銭
高値:150円57銭
安値:150円07銭
終値:150円33銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円88銭
高値:91円89銭
安値:91円29銭
終値:91円54銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:173円62銭
高値:173円62銭
安値:173円09銭
終値:173円47銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31196円24銭
高値:31374円83銭
安値:31064円19銭
終値:31328円16銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、ユーロ圏景況感、前回:99.3、市場予想:99.1
22時00分、米、ケースシラー住宅価格(20都市)(前年比)、前回:0.36%、市場予想:−1.6%
23時00分、米、コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:101.3、市場予想:99.1
26時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっている。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。

30日の15時過ぎに140円94銭と29日の年初来高値(140円92銭)を既に上回っていることから、今晩の海外時間は141円台乗せを試す展開となろう。高値更新と良好な需給面とモメンタムを背景に、海外時間でもドル買い優勢の地合いとなりそうだ。足元の懸念事項だった米債務上限問題はほぼ解消されたことから、今後、米先高感がどこまで強まっていくかがドル買いのポイントとなる。

FedWatchで見る限り「6月0.25%利上げ(5.25―5.50%)」、「12月0.25%利下げ」が市場関係者のコンセンサスとなっており、今週末発表予定の5月の米雇用統計に対する期待感は日に日に強まっている状況だ。今週末の米雇用統計を意識したイベントドリブン(発表をドル売りのタイミングとみなす)が入ってもおかしくない地合いと考える。その際のターゲットとして、昨年高値151円95銭と年初来安値127円22銭の下落幅(24円73銭)の61.8%戻しの水準である142円50銭が意識されよう。

上記の地合いを考慮して、今晩の海外時間はドル買い優勢の地合いを想定する。本日の上値メドは、141円00銭、下値メドは心理的な水準である140円00銭とする。

東京市場のドルは「往って来い」、141円台トライの地合いに

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る