東京市場のドルは137円台半ばで推移、年初来高値更新は明日の日本のCPI発表後か?
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、137円台半ばでの推移となった。懸念されていた米債務上限問題で、バイデン大統領が共和党のマッカーシー下院議長との交渉について、合意に達しデフォルトを回避するとの見解を示したことから、昨夜の海外市場ではドル優勢の地合に。200日移動平均線(MA)の137円08銭を上回った。
東京市場では、米債務上限問題の進展とテクニカル要因(上値抵抗線と見られていた200日MA突破)、そして、日本株の強い上昇を受けて、ドルは137円台半ばをキープ。年初来高値である3月8日の137円92銭手前の5月2日戻り高値137円78銭直前で失速したものの、良好な投資家心理がドルの支えとなった。
なお、株式市場では、朝から大型株を中心に買いが入り、日経平均は年初来高値を更新。一時、2021年9月14日の高値30795円78銭まであと100円少しという場面が見られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:137円59銭
高値:137円72銭
安値:137円29銭
終値:137円51銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円12銭
高値:149円23銭
安値:148円87銭
終値:148円94銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円62銭
高値:91円77銭
安値:91円10銭
終値:91円39銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:171円81銭
高値:171円88銭
安値:171円43銭
終値:171円46銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:30432円54銭
高値:30667円13銭
安値:30381円90銭
終値:30573円93銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、ECB経済報告
18時15分、英、ベイリー英中銀総裁らが量的引き締めに関する公聴会に出席
21時30分、米、新規失業保険申請件数、前回:26.4万件、市場予想:25.3万件
21時30分、米、フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−31.3、市場予想:−18.0
22時05分、米、ジェファーソンFRB理事が全米保険監督協会にて講演
22時30分、米、バーFRB副議長らが米銀2行破綻巡る公聴会に出席
23時00分、米、中古住宅販売件数、前回:444.0万件、市場予想:430.0万件
23時00分、カ、金融システム年次報告書を公表
23時00分、米、ローガン・ダラス連銀総裁がテキサス銀行協会年次大会に出席
28時00分、メ、メキシコ中銀政策金利、前回:11.25%、市場予想:11.25%
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日辺りからは、拡大する+2σを意識した展開となっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円00銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現していている。目先の上値抵抗ラインだった200日MA(137円08銭)を上抜けたことから、5月2日の戻り高値137円78銭、3月8日の年初来高値137円92銭が次のターゲットとなろう。
200日MAは3月、5月ともに上抜ける場面は見られたものの、いずれも1日で下回っており、明確な上抜けは見られなかった。本日、200日MA上抜けを維持できれば2日連続200日MA上抜けと今年初のチャート形状となることから、終値ベースでこの水準を維持できるか注目されよう。投資家のモメンタムを考慮すると、積極的なドル売りは足元難しいことから、200日MA水準は維持できると考える。
本日は、金融当局者等の要人発言に注目となる。目先の重しであった米債務上限問題がある程度解消されたことから材料出尽くしといった見方もあるが、政府要人の発言をきっかけに5月の年初来高値を上回ると、ショートカバーを巻き込んだ買いで138円台入りという地合いも期待できそうだ。
一方、明日19日(金)の東京時間に4月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される。根強い物価上昇圧力が確認された場合、日本銀行による早期の金融政策修正への思惑が高まる可能性はある。日本の金融政策に海外投資家の注目が集まっている状況下、日本のCPIを確認したいというムードが強まることから、138円台手前でドルの動きが止まるかもしれない。
日本市場への関心が強まっていることを考慮して、本日の上値メドは、年初来高値水準の137円90銭、下値メドは200日MA水準の137円10銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.25
東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)
東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.25
ドル円 基本はレンジ見込みだが予断許さず(11/25夕)
週明けの東京市場は「行って来い」。一時ドル売りが優勢となったが底堅く、そののちVの字型の回復をたどっている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2024.11.25
ドル円 もみあい継続するも動くならば下方向の調整か(週報11月第4週)
ドル円も154円割れではドル買いが出てくる展開になっていました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.05.19
ドル円、米債務上限問題の合意期待を背景に年初来高値を更新。昨年11/30以来の高値圏へ(5/19朝)
18日(木)のドル円相場は大幅続伸。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.05.18
ドル底堅いが目先は調整の動きにも要注意(5/18夕)
18日の東京市場はドルが小安い。137円半ばを中心とした高値圏ではあるものの、ドルは上げ渋りの様相だった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。