東京市場のドルは134円台での小動き、米政治家の腹の探り合いがドルの重しに(23/5/12)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、134円台半ばでの小動きとなった。

東京市場のドルは134円台での小動き、米政治家の腹の探り合いがドルの重しに(23/5/12)

東京市場のドルは134円台での小動き、米政治家の腹の探り合いがドルの重しに

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、134円台半ばでの小動きとなった。昨夜の海外時間では、米新規失業保険申請件数の増加や、4月の生産者物価指数(PPI)の伸び鈍化を受けて、米2年債利回りは一時3.8%まで低下。金利低下を受けて、ドルは売り優勢となったが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の「タカ派」継続な発言を受けてドルは買い戻された。

東京市場では、目立った売買材料に乏しかったこともあり、上下の値幅は30銭とトレードチャンスに欠ける地合いとなった。ドルの重しとなっている米債務上限問題に関しては、12日のバイデン大統領と共和党幹部の協議が来週に延期。市場では、「米債務上限問題はただのチキンレース」との見方が強かったことから、積極的な取引材料とはならなかった。

なお、株式市場では、引き続き海外投資家とみられる買いが入り、日経平均は年初来高値を更新。2021年11月以来の水準まで上昇した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:134円51銭
高値:134円70銭
安値:134円40銭
終値:134円70銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:146円85銭
高値:147円20銭
安値:146円74銭
終値:147円15銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円14銭
高値:90円24銭
安値:89円97銭
終値:90円16銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:168円32銭
高値:168円67銭
安値:168円21銭
終値:168円60銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:29199円30銭
高値:29426円06銭
安値:29141円52銭
終値:29388円30銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

23時00分、米、ミシガン大学消費者信頼感指数、前回:63.5、市場予想:63.1
27時20分、米、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁の講演

※13日(土)
米、クックFRB理事の講演
米、ジェファーソンFRB理事、ブラード・セントルイス連銀総裁が討論会に出席
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。4月末の日銀金融政策決定会合後の数日、+2σを上回る強い動きは見られたが、3月8日の戻り高値137円92銭手前で失速した

日足の一目均衡表では、雲上限(133円00銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現していているものの、遅行スパンが実線に飲み込まれる可能性はある。20日MA(134円74銭)と9日MA(134円88銭)クリアを試す展開を期待したいが、いかんせん方向感には乏しい。3月24日安値を起点とした下値支持線はなんとか維持しているが、投資家による積極的なドル買いのモメンタムは感じられないことから、下値模索の攻防をしている状況と言えよう。

今晩の海外市場は、昨日同様、当局関係者の発言に注目となろう。市場が休場の土曜日にもFRB理事などの講演及び討論会が予定されていることから、週明けは、東京市場より先に始まるオセアニア市場での急動意に警戒したい。

もっとも、相場の最大の重しとなっている米債務上限問題は、最短で影響が出ると目されている6月1日まで日にちは十分ある。バイデン大統領と共和党幹部の腹の探り合いはまだまだこれからといったところか。毎度毎度のチキンレースではあるが、解決までの期間が長期になればなるほどドルの重しとなるのは間違いない。こうした政治イベントを考慮すると、問題解決まではドル売りのイメージを持っていた方がよさそうだ。

本日の上値メドは、9日MAの134円88銭、下値メドは昨日安値の133円74銭とする。

東京市場のドルは134円台での小動き、米政治家の腹の探り合いがドルの重しに

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る