ドル円135円台前半中心のもみ合い、日銀植田総裁発言に一時135円割れ (5/9午前)

9日午前の東京市場でドル円は135円台前半中心の小動き。

ドル円135円台前半中心のもみ合い、日銀植田総裁発言に一時135円割れ (5/9午前)

ドル円135円台前半中心のもみ合い、日銀植田総裁発言に一時135円割れ

9日午前の東京市場でドル円は135円台前半中心の小動き。朝方135.09レベルで取引の始まったドル円は、序盤135.32まで値を上げましたが、日銀の植田総裁が衆議院財務金融委員会での答弁で、持続・安定的な物価2%の達成見通しに至れば、イールドカーブ・コントロールを停止すると発言、一時134.93まで下落する場面もありました。しかし、134円台の滞留時間は短く、間を置かずに買い戻され、東京時間正午現在は135.06レベルで取引されています。

日経平均株価は、円高一服を好感し、また、好決算銘柄が物色されたことから全般堅調に推移しました。昨晩NYダウがマイナスで終了したにもかかわらず、朝方から買いが先行した日経平均株価は、そのままじりじりと値を上げる展開となり、223円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場でもドル円は新規材料難と、5/10発表予定の4月の米CPIの発表を待ち、135円を挟んでの方向感に欠ける動きに終始。135.10近辺で東京時間につないでいます。5月FOMCでの利上げ打ち止めの可能性示唆と強めに出た4月雇用統計の狭間で、現状6月FOMCの行方がやや不透明感を増しており、FRBの政策決定の重要な要素の一つであると考えられるCPI発表までは、ドル円はポジションを傾けにくい状況です。

テクニカルにはドル円は、FOMCを挟んで200日移動平均線付近から急落したものの、21日移動平均線付近で下げ止まり、再びじりじりと下値を切り上げる展開です。本日現在200日線は137.00付近を横ばい推移、21日線は134.50付近を上昇中で、しばらくは両線によって形成される下値切り上げ型の三角持ち合いの中で推移しそうです。

ドル円135円台前半中心のもみ合い、日銀植田総裁発言に一時135円割れ

ドル円日足

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