ドル円、金融機関の信用不安リスク再燃で133円台へ下落
26日午前の東京市場でドル円はもみ合いながら下値を広げる動き。
朝方133.81レベルで取引の始まったドル円は、序盤133.90まで上昇するも134円台には到達できずに反落。その後はもみ合いながら徐々に下値を切り下げ133.44の安値をつけた後、東京時間正午現在は133.58レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米市場で金融機関の信用不安再燃からのリスク回避の動きが強まり、主要株価指数が大きく下げた流れを受け売りが先行、下げ幅は一時200円を超えました。その後は業績期待銘柄等に買い戻しも入り、業種によりまちまちの動きとなり、150円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された米指標のうち住宅関連指標が市場予想を上回ったものの、リッチモンド連銀製造業指数、消費者信頼感指数等が不冴えで、さらに米地銀ファーストリパブリック銀行株の暴落等の悪条件が重なり、市場の様相は大きくリスクオフに傾きました。ドル円は東京時間の134円台前半から、NY時間午後にかけ133.37まで下落して133.80近辺で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩の反落で一目均衡表の「雲」の上抜けに失敗。上昇中の転換線に追いつかれた形になりました。現状21日移動平均線も133.23付近を上昇中で、割り込むと90日線や「雲」下限のある132円台半ばまでの下値余地が広がります。
一旦は沈静化したと思われた金融機関の信用不安問題拡大懸念に、市場は冷や水を浴びせられた形で、為替市場は一転してリスク回避の「ドル買い、円買い」が強まり、ドル円では震源地が米国ということもあり円買いがやや勝っている状況です。今のところ他に名前の挙がっている銀行は無さそうですが、金融システムリスクを連想させるような連鎖の動きの有無には、引き続き十分な警戒が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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