東京市場のドルは値幅31銭と狭いレンジ推移、日米イベント前に様子見ムード強い(23/4/26)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円台後半での小動きとなった。

東京市場のドルは値幅31銭と狭いレンジ推移、日米イベント前に様子見ムード強い(23/4/26)

東京市場のドルは値幅31銭と狭いレンジ推移、日米イベント前に様子見ムード強い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、133円台後半での小動きとなった。前日の海外市場では、米ファースト・リパブリック・バンク(FRC銀行)の予想を上回る預金流出と最大13兆円の資産売却検討報道などが米金融システム不安を刺激し、米金利は低下。米2年債利回りが約2週間ぶりに4%台を割り込んだことから、米ドルは軟調な展開となった。

東京時間でもこの流れは変わらず。27日から28日にかけて、植田新体制による初の日銀金融政策決定会合を控えていることもあり、積極的にドルを売買する投資家は限定的。東京時間の値幅は僅か31銭とトレードチャンスに欠ける地合いとなった。

なお、年初来高値圏でもみ合っていた日経平均も、米国株の下落を受けて、三日ぶり反落で取引を終了した。日銀会合のほか、5月2−3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるなど重要イベントを前に様子見姿勢は強く、下がった局面で積極的に拾うような動きも限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円71銭
高値:133円76銭
安値:133円45銭
終値:133円62銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:146円79銭
高値:146円93銭
安値:146円46銭
終値:146円84銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:88円70銭
高値:88円76銭
安値:88円17銭
終値:88円31銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:165円98銭
高値:166円20銭
安値:165円66銭
終値:166円09銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28478円52銭
高値:28551円61銭
安値:28319円77銭
終値:28416円47銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

21時00分、欧、デギントスECB副総裁がイベントに出席
21時30分、米、卸売在庫(前月比)、前回:0.1%
21時30分、米、耐久財受注(前月比)、前回:−1.0%、市場予想:0.8%
21時30分、米、耐久財受注(輸送除くコア)(前月比)、前回:−0.1%、市場予想:−0.2%
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−458.1万バレル
23時30分、米、ガソリン在庫(前週比)、前回:129.9万バレル

FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発したが、バンド上限の+2σ手前で買い一服となっている。バンドも一時拡大しかかっていたが、やや収斂した格好に。

日足の一目均衡表の雲上限(134円00銭)水準でのもみ合いが続いている。雲上限がじりじりと切り下がっており、頭をやや押さえられた格好にも見える。日米の重要イベントを前に積極的なポジション取りは手控えられており、イベントドリブン的な雰囲気は皆無と言ってもいいだろう。

市場コンセンサスは、「日銀はこれまでの方針を現状維持、米連邦準備制度理事会(FRB)は0.25%の利上げ実施で引き続き金融システムを注視」だと考えるが、植田日銀総裁のサプライズ発言を多少警戒しているムードはある。メインシナリオはニュートラルで、サプライズがあった場合、短期的な売買で切り抜けるといった場当たり的な対応がサブシナリオだろう。つまり、日米重要イベントを通過してもさほどトレンドは出ないと考える。

昨日は買い優勢だったユーロ、スイスフランなど欧州通貨も本日は買い一服となっており、日米欧ともに様子見ムードの強い地合いとなっている。今晩の海外市場は、積極的な売買は手控えられよう。米金利低下一服となれば、ドルは多少買い戻しが入るかもしれないが、買い戻し一巡後は、企業決算など個別物色が中心となり、為替市場は模様眺めか。本日の上値メドは、雲上限が位置する134円00銭、下値メドは本日安値水準の133円40銭とする。

東京市場のドルは値幅31銭と狭いレンジ推移、日米イベント前に様子見ムード強い

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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