ドル円、金融機関の信用不安やや後退し132円台でFOMC待ち
22日午前の東京市場でドル円は132円台で底堅い動き。朝方132.47レベルで取引の始まったドル円は、昨晩の海外高値を超えて、午前中一時132.77まで上値を拡大する動きとなりました。その後は132.25まで反落する等やや方向感を失い、東京時間正午現在は132.36レベルで取引されています。
日経平均株価は、欧米での金融機関の信用不安が祝日中にやや後退したこと、昨晩欧米主要株価指数がほぼ全面高となったことを受け、買いが先行。その後もほぼ全業種で上げる展開となり、514円高で午前の取引を終了しています。
本邦祝日の昨日は、主要国での新たな金融機関での信用不安発生が回避された事や、海外時間にイエレン米財務長官が米銀行協会で講演し、破綻銀行に対してとった最近の政府の処置について「米国の銀行システムを保護するために必要だった」と述べ、更に「中小規模の金融機関が取り付け騒ぎに見舞われ、波及リスクが生じる場合には、同様の行動が正当化される」と、今後もし同様のケースが生じた場合にも金融システムを断固として守る姿勢を明確にしたため、幾分信用不安が和らぐ形となりました。これらを受けて、昨晩は米長期金利が反発、米10年債利回りは3.60%に上昇し、米主要株価指数も軒並み1%前後上昇して終了。ドル円はアジア時間の安値131.04から米国時間にかけ132.62まで上げて、そのまま132円台半ばで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、今週に入って一目均衡表の「雲」の中での推移が続いています。本日「雲」の上下は132.70および131.07、一時上限を超えていますが、133円台から134円台に90日線、21日線等が集中しており、133円台後半から上は重くなりそうです。
市場は明日未明のFOMC結果公表待ち。市場のコンセンサスは0.25%の利上げ(CME FEDWATCHでの確率は84.9%)。同時に発表される経済見通しでの年内の政策金利予想の変化の有無、パウエル議長の会見内容に注目が集まります。先週ECBが金融危機は金融危機、インフレ対策はインフレ対策との割り切りで0.5%の利上げを強行したばかりですが、現状ではFRBの0.5%利上げの可能性は0%となっています。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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