パウエル議長議会証言後のFF先物
7日の上院議会証言ではタカ派寄りとの事前予想以上にタカ派なターミナルレート(ピーク金利)が一段と上がる可能性、利上げペースを加速する可能性に言及しました。いっぽうで8日の下院議会証言ではFOMC前に重要なデータ発表があり、データ次第と必ずしも0.5%の利上げが行われるとは限らないと取れる発言をしました。
一通りの発言を経てのFF先物からわかる利上げの織り込み度は以下のようになっています。
現状 4.5〜4.75%
3月 5.25〜5.5%(+0.5%)
6月 5.5〜5.75%(+0.25%)
7月
: ピーク金利維持
12月
つまり、これまでよりもターミナルレートが0.25%上がり、ピーク金利が年内維持され緩和への転換は見込まれていないということになります。3月FOMCで併せて金利見通しが示されますので、2023年末の金利が12月時点の5.125%(5.0〜5.25%)から0.5%上がって5.625%(5.5〜5.75%)となるのか、答え合わせが重要になってきます。
仮に、5.625%だとしてもそれよりも上を見込む参加者が多いようだと、既にFF先物でターミナルレートが5.75〜6.0%の可能性も高まって来ていることを考えると、さらなる金利上昇局面を見ることにつながりそうです。ただ、そうなるとリセッションのリスクも高まりますので、年後半の見通しが難しくなってきそうです。
オーダー/ポジション状況
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