東京市場のドル・円は200日MAを突破、140円台をターゲットとした強気モードへ
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、今年の高値を更新する強い動きとなった。前夜の海外市場でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言において、「利上げ再加速の可能性」に言及したことから米2年債利回りは、2007年以来の水準である5.0%台まで上昇。CMEグループが算出するFedウォッチでは、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利上げ予想の割合が前日の31%から70%台まで高まるなど、米金利先高感が非常に高まった。こうした海外市場の流れを受けて、東京市場でもドル買いは進み、昨年12月20日以来となる200日移動平均線(MA)(137円43銭)を突破する格好に。上値抵抗とみられていた100日MA(136円26銭)、200日MAともに上回ったこともあり、ドル買いのモメンタムが強まる地合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:137円15銭
高値:137円90銭
安値:137円15銭
終値:137円73銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円71銭
高値:145円24銭
安値:144円70銭
終値:145円04銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:90円38銭
高値:90円89銭
安値:90円37銭
終値:90円76銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:162円26銭
高値:162円99銭
安値:162円24銭
終値:162円82銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28237円21銭
高値:28469円41銭
安値:28232円68銭
終値:28444円19銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
16時00分、独、小売売上高指数(前月比)、前回:−4.9%、市場予想:2.6%
16時00分、独、小売売上高指数(前年比)、前回:−6.6%、市場予想:−5.2%
19時00分、欧、ユーロ圏GDP(前期比)、前回:0.1%、市場予想:0.1%
19時00分、欧、ユーロ圏GDP(前年比)、前回:1.9%、市場予想:1.9%
22時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁が討論会出席
22時15分、米、ADP雇用者数(前月比)、前回:10.6万人、市場予想:21.0万人
22時30分、米、貿易収支、前回:−674.0億ドル、市場予想:−680.0億ドル
24時00分、加、カナダ中銀政策金利、前回:4.5%、市場予想:4.5%
24時00分、米、パウエルFRB議長の議会証言
24時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:116.6万バレル、市場予想:12.0万バレル
28時00分、米、地区連銀経済報告(ベージュブック)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σを追うような動きが見られる。
2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)、38.2%戻しの136円65銭、そして、100日MA、200日MAも突破したことから、ドル買いのトレンドは強まると想定し、ターゲットは140円台と考える。
日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がったこともあり、自然体で雲上限を突破。今後、雲上限が徐々に切り下がっていくものの、ドル買いのモメンタムが強まっている状況下、雲下限を意識した動きは入りにくいと考える。
今晩も24時00分からパウエルFRB議長による議会証言が控えている。前日の議会証言後、市場の米金利先高感が非常に強まったことを受けて、多少「タカ派」のトーンを修正してくる可能性はあろう。もっとも、22時15分発表のADP雇用報告で強い数字が確認できた場合、パウエルFRB議長の議会証言前に138円台をつけるような相場展開は十分想定しておいたほうがいい。
今週末の米雇用統計の発表を意識したイベントドリブンが入る可能性は、週初「無い」と考えていたが、昨夜のパウエルFRB議長の議会証言で相場付きはガラッと変わった。目先の上値抵抗ラインを一気に上回っていることから、投資家のドル買いマインドも強まると想定。今晩の上値メドは、昨年12月1日の高値138円12銭、下値メドは、本日の東京時間の安値137円15銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
ドル円見通し 21日夜からの反落で一時154円割る、日銀総裁は12月利上げの可能性排除せず(24/11/22)
ドル円は21日深夜には153.90円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.03.09
ドル円、年初来高値更新後に急落するなど荒々しい値動き。上昇トレンドの継続を想定(3/9朝)
8日(水)のドル円相場は年初来高値更新後に急落するなど乱高下。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.03.08
ドルに続伸リスク、ただ調整にも要注意(3/8夕)
8日の東京市場はドルが続伸。前日更新した年初来高値を再び更新するなど、ドルは高値圏で推移している。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。