ドル・円は年初来高値を更新、利益確定売りをこなし136円台での値固めを試す展開か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、年初来高値(136円55銭)を更新するなど136円台での強い展開となった。先週末の海外市場では、強い米経済指標を背景に3月の米金利引き上げ幅拡大期待が強まり、米10年債利回りは一時3.978%まで上昇。米金利先高感及び年内利下げの可能性後退に伴い、ドル・円は136円台まで一気に買われた。東京市場もこの流れを受け継ぎ、株式市場スタート直後に、年初来高値136円55銭までドル買い円売りが進行。一日を通して強い地合いが続いた。午後、日銀総裁候補の植田和男氏の参議院での所信聴取が行われ、発言内容が速報で流れ続けたが、24日の衆議院での所信聴取同様の発言内容だったこともあり、137円台をうかがうような動きは回避された。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:136円36銭
高値:136円55銭
安値:136円01銭
終値:136円35銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:143円83銭
高値:144円08銭
安値:143円57銭
終値:143円71銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円77銭
高値:91円93銭
安値:91円35銭
終値:91円36銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:162円93銭
高値:163円01銭
安値:162円65銭
終値:162円79銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27322円73銭
高値:27456円22銭
安値:27292円74銭
終値:27423円96銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
19時00分:欧、景況感、前回:99.9
22時30分:加、経常収支、前回:−111.0億カナダドル
22時30分:米、耐久財受注(前月比)、前回:5.6%、市場予想:−3.9%
22時30分:米、耐久財受注(輸送除くコア)、(前月比)、前回:−0.2%、市場予想:0.0%
24時30分:米、ジェファーソンFRB理事参加の討論会
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σに沿った反発が続いている。1月16日から続くドル反発の流れは一服したかに思えたが、先週末、ドル買いが再燃。2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)を一気に突破した。
日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がることから、明日、自然体で雲上限突破が期待できるところ。CMEグループが算出するFedウォッチでも米金利先高感及び年内利下げの可能性の後退が確認できることから、市場のモメンタムはドル高と言えよう。ドル・円は、上記の下落幅に対する38.2%戻しの136円65銭を通過点に、50%戻しの139円59銭水準がターゲットとなりそうだ。2月の米雇用統計は、今週末ではなく、3月10日(金)に発表されることから、強い米経済指標を期待しドル買いのイベント・ドリブンが入る可能性はあろう。
今晩の海外市場では、年初来高値圏での値固めの展開を予想する。先週末のドル上昇に対する利益確定売りをこなし、136円台を維持できるか注目したい。本日の上値メドは、38.2%戻しの水準である136円65銭、下値メドは心理的な節目である136円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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