「東京市場のドル・円は134円台半ばで推移、要人発言次第で135円半ばにトライか」

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日中、上下に振れる場面も見られたが、一日を通して134円台半ばでの推移となった。

「東京市場のドル・円は134円台半ばで推移、要人発言次第で135円半ばにトライか」

「東京市場のドル・円は134円台半ばで推移、要人発言次第で135円半ばにトライか」

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日中、上下に振れる場面も見られたが、一日を通して134円台半ばでの推移となった。朝方は、1月の全国消費者物価指数(CPI)がやや上振れたことでドル売りが入ったが、日本銀行の次期総裁候補である植田和男氏が、衆議院議院運営委員会での所信聴取で「金融緩和の継続が適切」と発言したことからドルが切り返す動きが見られた。市場関係者からは「所信聴取は、ハト派的なコメント」「金融政策はいずれ正常化するつもりだろうが、じっくり検討するイメージ」とのコメントもあるなど無難な内容に終始。週末要因や、今晩の海外市場で米連邦準備理事会(FRB)メンバーの講演などが多数予定されていることなどから、135円台をうかがうような強いドル買いは控えられた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:134円62銭
高値:134円90銭
安値:134円07銭
終値:134円60銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円65銭
高値:142円94銭
安値:142円18銭
終値:142円65銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円67銭
高値:91円94銭
安値:91円39銭
終値:91円66銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:161円79銭
高値:162円07銭
安値:161円23銭
終値:161円85銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27144円72銭
高値:27465円90銭
安値:27128円32銭
終値:27453円48銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

16時00分:独、実質GDP確報値(22年第4四半期、前期比)、市場予想:−0.2%、前回:−0.2%
16時00分:独、実質GDP確報値(22年第4四半期、前年比)、市場予想:1.1%、前回:1.1%
22時30分:米、1月の個人所得、市場予想:0.9%、前回:0.2%
22時30分:米、1月の個人支出、市場予想:1.0%、前回:−0.2%
24時00分:米、1月の新築住宅販売件数、市場予想:61.8万件、前回:61.6万件
24時00分:米、2月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、市場予想:66.4、前回:66.4
24時15分:米、ジェファーソンFRB理事、メスター・クリーブランド連銀総裁参加の討論会
25時30分:米、ブラード・セントルイス連銀総裁参加の討論会
27時00分:米、コリンズ・ボストン連銀総裁参加の討論会

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σに沿った反発が続いていたが、今週に入り反発は一服。一目均衡表の雲上限が134円台後半まで切り下がることから、この水準が意識されているようにも見える。出来高も足元減少しており、1月16日の年初来安値である127円22銭を起点としたリバウンド局面は一巡。上値を積極的に追うような強い反発は終わったと考える。

一方、2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する値幅観測では、3分の1戻し水準(135円46銭)はほぼ達成している。いったんは達成感が高まりそうではあるが、米金利への強気な見方が根強い状況下、1か月などの中期的な見方では、50%戻しの139円59銭水準がターゲットとなろう。仮に米国が年内利下げをあきらめる雰囲気になった時は、この水準が目標となりそうだ。

今晩の海外市場では、経済指標の発表よりも要人発言に注目したい。FRB関係者などから米金利が上昇するようなタカ派な意見が聞かれた際、ドル・円は135円台乗せを予想する。本日の上値メドは、上記の3分の1戻しの135円46銭、下値メドは本日の東京時間の安値134円07銭とする。

「東京市場のドル・円は134円台半ばで推移、要人発言次第で135円半ばにトライか」

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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