東京市場のドル・円はしっかり、ドル買いのバイアスが強まりやすい地合いか(23/2/7)

パウエルFRB議長が2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の講演に対する修正を行うのではないかとの期待感がドルを支えているようだ。

東京市場のドル・円はしっかり、ドル買いのバイアスが強まりやすい地合いか(23/2/7)

東京市場のドル・円はしっかり、ドル買いのバイアスが強まりやすい地合いか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、132円台での静かな推移となった。2月3日及び6日のドル買いの流れは一服したが、短期的な利益確定売りはさほど入っていない様子。今晩、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長や、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が米ワシントンD.Cのエコノミッククラブでインタビューに応じる予定である。先週末の米雇用統計や失業率が想定以上に強い数字だったことから、パウエルFRB議長が2月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の講演に対する修正を行うのではないかとの期待感がドルを支えているようだ。

パウエルFRB議長からタカ派的な発言が確認できた際、CMEグループが提供しているFedウォッチ(市場関係者による政策金利の誘導目標が変更される可能性を確率で示したもの)では、7月の見通しが変わるだろう。現在は、「金利据え置き」である500−525BPS(ベーシス)が53.5%、「利上げ」を意味する525−550BPSが27.8%である。パウエルFRB議長のインタビュー後、仮に7月の利上げを想定するムードが強まれば、11月と見られている「年内の利下げ開始」は後ずれしていくだろう。タカ派的な発言の有無とFedウォッチの7月及び11月の割合の変化に注目したい。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:132円68銭
高値:132円71銭
安値:132円15銭
終値:132円27銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:142円32銭
高値:142円35銭
安値:141円93銭
終値:142円07銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円36銭
高値:91円94銭
安値:91円22銭
終値:91円78銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:159円47銭
高値:159円59銭
安値:159円23銭
終値:159円37銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27744円90銭
高値:27814円96銭
安値:27662円11銭
終値:27685円47銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間 

16時00分:独、鉱工業生産(前月比)、市場予想:−0.7%、前回:0.2%
16時00分:独、鉱工業生産(前年比)、市場予想:−1.9%、前回:−0.4%
22時30分:加、国際商品貿易、市場予想:−5.0億、前回:−0.4億カナダドル
22時30分:貿易収支、市場予想:−685.0億ドル、前回:−615.0億ドル
26時00分:米、パウエルFRB議長講演

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、上値抵抗線として意識されていた20日MAを明確に上放れ、一気にバンド上限の+2σである132円40銭水準に到達している。50日MA(132円55銭)で頭を押さえられていることや、ドル・円の出来高がさほど増加していないことなどから、一気に+2σ突破を試すという状況ではなさそうだ。ただ、昨年10月以降のドル売り円買いのトレンドはいったん終わったと判断するには十分な動きと言えよう。

日銀新総裁人事案で「黒田総裁路線を踏襲する可能性」が高まっていることも、ドルを積極的に売りにくい背景にある。米国の強い経済指標や日銀新総裁に関する思惑など、ドル買いのバイアスが強まりやすい地合いのなか、ドルしっかりの展開を想定。本日のドル・円の上値は、昨日の高値132円90銭(NY時間含む)、下値は昨日の安値131円59銭(NY時間含む)とする。

東京市場のドル・円はしっかり、ドル買いのバイアスが強まりやすい地合いか

ドル円日足

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