米12月小売売上高予想
(日本時間2023年1月18日22時30分発表予定)
本日12月小売売上高が発表されます。同時刻に12月卸売物価物価指数、その後は鉱工業生産指数などが予定され、夜中4時にはベージュブックが公表されます。ベージュブックの内容次第(過去の景気堅調だった表現から低下見込みの内容)では材料視される可能性ありとの市場関係者の見方もあります。
さて、前回11月は全体、除く自動車共に予想を下回りました。相場に関しては、その前日にFOMCが開催され、ドットプロットで利上げ最大値が上方修正されたことから、金利先高観が優勢でドル買いが強まり、弱い小売売上高は材料視されませんでした。
今回12月は全体、除く自動車共にマイナス幅が拡大します。2ヶ月連続のマイナスとなり、下図を見ても、コロナ前の右肩上がりのトレンドよりはまだ越えていますが、ここ数ヶ月間で横這いからやや下降気味(赤い線)に推移しています。物価高による可処分所得の低下で、購買力が落ちていると思われます。昨日のNY連銀製造業景況指数も非常に悪く、製造業に加えて消費も鈍化すると、2週後のFOMCへの影響も考慮しなければならない状況に入ります。
(今回予想2023年1月18日8時30分現在)
実数値ベース
(1) 全体
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
(2) 除く自動車
尚、アトランタ連銀GDPナウは第4四半期GDPが1月10日現在+4.1%になっています。今日の数値で改訂されますが、小売が予想通りなら下方修正になると思われます。
下図はユーロドルの日足チャートです。9月29日底値からのサポートA(=1.0140)でユーロ高を支えています。直近は11月7日底値からのB(=1.0590)と11月15日高値を起点に結んだ抵抗線C(=1.1010)でユーロ高ウェッジを形成しています。ここ最近は上値が抑え込まれており、また昨日の日足形状も悪いことからまだ下押し余地を残しています。サポートとしてはCから平行に下したD(=1.0710)と12月15日高値のE(=1.0735)があり、今日はD〜Eゾーンが守られるか否かの状況にいます。上値はFの1.0870手前で何度も止められており、今日からの目白押し材料で、1.0710〜1.0870でどちらに抜けるかを試す流れにいます。
(2023年1月18日10:55、1ユーロ=1.0790ドル)
オーダー/ポジション状況
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