ドル円、日銀政策再修正観測報道で131円台半ばに急落
12日午前の東京市場でドル円は反落。朝方、132.52レベルで取引の始まったドル円は、読売新聞が「日銀、大規模緩和の副作用点検へ…年末の政策修正後も市場金利にゆがみ」とのタイトルで来週の日銀政策決定会合での追加の政策修正を示唆した記事を報じたことで8時台に急落。9時半過ぎには安値131.55をつけました。その後はもみ合いとなり、東京時間正午現在は引き続き安値圏の131.56レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米市場でインフレ鈍化期待が高まる中、主要株価指数が上昇した流れを受け買いが先行しました。しかし、本邦におけるインフレ高騰や、日銀の金融緩和政策再修正観測を警戒する向きからの売りに押され、その後は前日終値付近で一進一退の動きとなり、9円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、本日米国時間の注目指標12月CPIの発表を控えポジション調整主体の動きの中で、ややドルの買い戻しが優勢となり、米国時間に132.87の高値をつけた後、132円台半ばまで戻してアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、主要テクニカルポイントの下でのドル売り地合いが続く中、短期的には本日132.15レベルの転換線に沿ってのもみあいが継続中。
12/31の日経の記事に続き、読売にも当局周辺からの事前地均しかと疑われる記事が掲載され、来週の日銀政策決定会合での政策修正の可能性はいよいよ高まってきていると思われます。今晩発表の米12月CPIも前月より低下がコンセンサスとなっており、米金融引き締め鈍化と日本での金融引き締め強化の動きが今後現実的に重なると、ドル円への売り圧力は一層強まることとなりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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