ドル円長期視点(23/1/6)

ドル円長期視点と題してアベノミクス相場との比較をした上で、現在の調整のターゲットについて考えていきます。

ドル円長期視点(23/1/6)

ドル円長期視点

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

今週は週報がありませんでしたので、ドル円長期視点と題してアベノミクス相場との比較をした上で、現在の調整のターゲットについて考えていきます。

月足チャートをご覧ください。

ドル円長期視点

アベノミクス相場前の変動相場制移行後の円最高値75.57を起点に2015年高値125.67までの上昇幅は50円10銭と約50円、その後の下げは2016年安値98.81ですが、この調整はほぼ最初の上昇幅の半値押し100.62と重なる水準です。

今回の円安相場にあてはめて見ると、円安の起点となったのは2021年1月安値の102.58、そこから昨年高値151.93まで49円35銭、約50円の上げ幅と大相場の波としてほぼ一致した値幅となっている点は興味深いところです。

また、2021年安値と昨年高値の半値押しが127.26となっていて、昨年末にチェックしたターゲット「思わぬ円高として128.18は意識しておいたほうがよさそうな水準」とも重なります。また、オーバーシュートした場合には2015年高値の125円台もテクニカルにはターゲットとなりやすいことがわかるチャートとなっています。

長期的には現在の円高方向への調整は125〜128円水準でいったん止まりやすく、その後はもみあいに転じやすいと考えることができると見ています。そうなると円高の動きが先行しやすい第1四半期の下値は120円、そうであるとすると円安方向に戻したとして140円あたり、昨年に比べると穏やかな一年になる可能性を正月に考えました。

1月末には2023年の見通しをまとめますが、材料によっては大きく変化するかもしれませんし、このままいくかもしれません。年初最初の円相場見通しということで上げておくこととします。

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