ドル円135円台半ば、米CPIの軟化受け前日比約2円の円安水準で推移
14日午前の東京市場でドル円は135円台半ばでのもみ合い。昨晩米11月CPIの伸び率鈍化を受けて、ドル円が急落したことから、前日の日中から約2円下落して一旦落ち着いた形です。午前中の取引レンジは135.29-73。135.50を挟んで何度も上下を繰り返し、東京時間正午現在は135.50レベルで取引されています。
朝方発表された日銀短観は、大企業製造業の現況指数が7とプラスは維持したものの4四半期連続の悪化となりましたが、ドル円相場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、昨晩米長期金利が一時急低下し、米主要株価指数が上昇した流れを受けて買いが先行、上げ幅は一時200円を超えました。米市場で米金利先高観の後退に情報技術系銘柄が買われた動きに、本邦でも情報通信系に買いが集まった反面、円高進行で輸出関連銘柄は売られて、前場終盤にかけやや戻し186円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された11月の米CPIの伸び率が、ヘッドライン、コアともに前月、市場予想を下回り、米国でのインフレピークアウト観測が一段と強まりました。これを受けて米長期金利が急低下、米10年債利回りは発表前の3.6%近辺から一時3.41%まで0.2%近く下げ、ドル円は137円前半から134.66まで3円近く暴落しましたが、一巡後は米長期金利の反発に伴ってドル円も135円台を回復、135.60レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩の下落で転換線(本日135.80レベル)を下回り、一時200日移動平均線をも下抜けました。本日も135.36レベルで推移している200日線を一時下回る動きとなっており、地合いは明らかに悪化。今後は200日移動平均線の攻防が注目されます。
ドル円日足
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