アメリカ10月貿易収支予想(22/12/6)

明日22時半に米国10月貿易収支が発表されます。

アメリカ10月貿易収支予想(22/12/6)

アメリカ10月貿易収支予想

(日本時間2022年12月6日22時半発表予定)

明日22時半に米国10月貿易収支が発表されます。前回9月は予想より10億ドル赤字幅が拡大しました。その赤字額は今年3月(▼1,069億ドル)から大幅に改善しましたが、9月には再度赤字拡大となっています。
10月予想は800億ドルで、赤字幅が拡大します。既発の10月商品貿易収支(下図@の灰色折れ線)は▼990億ドルで9月の▼919億ドルより赤字増加ですので、今日の10月商品とサービスの貿易赤字拡大予想はそれに沿ったものとなっています。

赤字拡大は米国の内需堅調を示唆するケースが多く、米国GDPが1Q/2Qマイナスで、赤字縮小傾向となっていましたが、今回2ヶ月連続での赤字幅拡大(GDPベースでは貿易赤字はマイナス要因)が景気回復を裏付けてくれるか、そして今後の推移も気になります。
但し、下図Aを見る限り、輸入はオレンジ色の拡大トレンドから大きく乖離し、横這いの緑ラインを中々越えられません。まだ内需拡大には至っていないようです。一方で、輸出の青のラインもやや頭打ちの形になっているので、この両者の傾向が続くのかを見ていく必要がありそうです。輸出減、輸入横這いでの赤字拡大は米経済には良くない材料となります。

アメリカ10月貿易収支予想

(今回予想:2022年12月6日9:00現在)

@ 9月までの推移と今回予想値

@ 9月までの推移と今回予想値

(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支、黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)青の棒グラフ:対中国、オレンジ:対日本

A 月別輸出入額(2022年9月迄)

A 月別輸出入額(2022年9月迄)

下図はドル円の週足チャートです。3月7日週底値からのサポートA(=143円00銭)、5月23日週底値からのサポートB(=137円70銭)があり、既に2つともに切れています。この間に高値からの抵抗線C(=142円40銭)があり、やはり上値を抑えています。
さて、3月7日週の底値は114円83銭、10月21日高値は151円95銭、この半値は133円39銭になり、12月2日底値が133円63銭でしたので、丁度半値戻しとなりました。
格言で「半値戻しは全戻し」がありますが、この意味には2つあると言われています。1つは半値まで押すと元の安値まで全て戻っていく勢いがあるとの見方。もう1つは半分まで下げたら、欲張らずにそこで利益確定の買い戻しをした方が良いとの見方です。前者なら114円83銭まで戻ることになり、後者なら高値でショートしたら下落も一段落で利益確定をした方が良いことになります。

Eは高値からの38.2%(=137円80銭)押し、Fは高値からの61.8%(=129円00銭)押しになっています。現状、ドルが戻るにはB、C、Aの抵抗線をこなす必要があります。ドル高トレンド回帰を確認する意味で、まず最初にBとEの137円70銭〜80銭の上値抵抗線を試すことになりそうです。一方で、Dを割ってくれば、Fの2/3押しになります。昨日の動きで、市場の目が金利高に向き始め、来週のFOMCまではドルが底固くなりそうな気配はありますが、ドル高には幾つかの抵抗線を越えて行かねばなりません。

A 月別輸出入額(2022年9月迄) 2枚目の画像

(2022年12月2日13:30、1ドル=136円93銭) 

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