ドル円一時137円台乗せ、米ピーク金利予想に変化(12/6午前)

6日午前の東京市場でドル円は136円台でもみ合った後に急伸。

ドル円一時137円台乗せ、米ピーク金利予想に変化(12/6午前)

ドル円一時137円台乗せ、米ピーク金利予想に変化

6日午前の東京市場でドル円は136円台でもみ合った後に急伸。朝方、136.81レベルで取引の始まったドル円は、米長期金利の低下に伴い一旦136円台前半に下落。しかし下値の堅さを確認すると、上値を試す仕掛け的な動きに11時半ごろに137円台に乗せ、一時137.17の高値をつけました。黒田日銀総裁が衆議院で「賃金に上昇があっても、2%の物価目標の安定的・持続的な実現に至らない場合には緩和政策をやめるのは適切でない」などと答弁したことも、円売り材料となりました。その後はやや戻し、東京時間正午現在は136.93レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩米株式市場が大きく下げたことを受けて売りが先行しましたが、円安進行を好感して自動車、産業機械等輸出関連銘柄主導で買いが入り、81円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、発表された11月ISM非製造業景況指数、10月耐久財受注などが市場予想を上回る良好な結果となり、米長期金利が反転上昇。東京時間の終盤に135円前後で推移していたドル円は、米国時間終盤にかけ一時136.86まで急伸し、そのまま136円台後半の高値圏でアジア時間を迎えています。

テクニカルにはドル円は、昨晩からの上昇で200日移動平均線(134.73)を上放れ、本日136.76レベルの転換線を回復。ドル円の下落はいったん200日移動平均線で止まった形です。上方向のターゲットは139.56レベルを下降中の21日線ですが、ドル円の買い戻しに今のところそこまでの勢いはなく、やや遠い印象です。

先週末の雇用統計から続く米指標の好調ですが、今のところ来週開催の12月米FOMCでの利上げ幅0.5%の確率はCME FEDWATCHでは77%と昨日時点の78.2%と大きく変化はありません。
ただ、来年6月時点のFF金利の予想では昨日時点の最多予想4.75-5%(39%)が本日12:30時点では5.00-5.25%(41.2%、昨日は34.4%)にシフトしており、来年の米金利のピーク予想には大きな影響が出ていることがうかがえます。
昨日からのドル円の反発も中期の米金利見通しに引っ張られてのものであり、最近の利上げ速度鈍化観測とは別ものである点注意が必要です。

ドル円一時137円台乗せ、米ピーク金利予想に変化

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る