ドル円138円台後半、FOMC議事要旨のハト派な内容にドル売り強まる
24日午前の東京市場でドル円は続落。朝方、139.49レベルで取引の始まったドル円は、序盤139.64まで上げたものの、米政策金利の引き上げ速度が鈍化するとの見方が改めて広がったことから、その後はほぼ一方向に下落しました。10時頃には実需とみられるドル売りも加わって、139円割れを示現。東京時間正午現在は138.87レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩FOMC議事要旨のハト派ととれる内容に米長期金利が低下し米国株が上昇したことを好感し、買いが先行しました。その後も金融、情報技術産業等を中心にエネルギーを除くほとんどの業種で買われ、332円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米国時間に入って発表された新規失業保険申請者数や11月PMI等の米指標の不冴え等にドル円は141円台半ばから140円割れの水準に急落。更に未明に公開された11月の米FOMC議事要旨に「参加者の大部分は引き締めペースの減速が近く適切となる可能性が高いと判断した」との記載があったことで一段とドル売りが強まり、一時139.17の安値をつけた後、139円台半ばでアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩からの下落で一目均衡表の「雲」を下抜け、転換線も下放れるなどドル売り地合いが強まっています。11/15の安値137.68を下抜けると、下方には133.84レベルの200日移動平均線が薄っすら視界に入ってきます。
本日は米国が感謝祭で休場、基本的には静かなマーケットが想定されますが、流動性が薄い中でドル売りが強まった場合等、思わぬ値幅でのオーバーシュートが起きやすい環境とも言え、念のため注意が必要です。
ドル円日足
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