ドル円140円台前半、良好な米指標を受けた米長期金利上昇で続伸
2日午前の東京市場でドル円は140円台で一時高値更新。朝方、140.20レベルで取引の始まったドル円は、序盤に140.26まで上昇し、昨日に続き24年ぶり高値をつけました。その後9時台には利食い売りとみられる売りに押され一旦は139.87まで下押し、しばらくは140円を挟んでのもみ合いとなりましたが、再び買いが優勢となり、140円台前半を回復。東京時間正午現在は140.13レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米市場でNYダウが5営業日ぶりに上昇に転じたことを受けて買いが先行しました。しかし、米国の大幅利上げ観測からの景気先行き懸念は根強く、また、エネルギー関連銘柄等に売りも出て、その後は前日終値を挟んで一進一退の動きとなり、57円の小幅安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された新規失業保険申請件数、2Q労働生産性、8月製造業PMI、8月ISM製造業景況指数等の米指標が揃って予想を上回る結果となり、9月の米大幅利上げ観測が強まったことで、米10年債利回りは一時3.29%まで急上昇。これを受けてドル円も節目とみられていた140円を突破し、140.20レベルの高値圏でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は8月以来の上昇チャネルのトレンド上限を上抜け、強いドル買い地合いとなっています。ここから先、レジスタンスらしいレジスタンスは見当たりませんが、強いて言えば8/2の130.41と8/11の安値131.74をダブルボトムとみた場合のターゲットが140.67付近、また、3月から7月までの急上昇時のサポートラインが140.75付近で、140円台後半に弱い抵抗を作りそうです。その水準を抜けると、いよいよ98年8月高値147.66が視野に入ってきます。
ドル円日足
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