ドル円138円台半ば、ジャクソンホール消化し方向感に欠ける動き
30日午前の東京市場でドル円は138円半ばを中心とした動き。朝方、138.73レベルで取引の始まったドル円は、序盤は高値圏でもみ合い138.78まで上昇したものの、時間外の米長期金利が低下すると反落。一時138.38の安値をつけた後、東京時間正午現在は138.58レベルで取引されています。
日経平均株価は買戻し優勢。昨晩米国市場で終盤株価が持ち直し、ジャクソンホールで示されたFRBの「痛みをいとわない」タカ派姿勢によるリスク回避の流れが一巡したとの見方が広がったことから、幅広い銘柄に買い戻しが入っています。日経平均は午前中一度も前日比マイナスに沈むことなく、283円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米長期金利が低下傾向を示したことから、ドル円も東京時間の高値139.00から反落、一時138.27まで下押しする場面もありました。しかしその後は長期金利の持ち直しと、NYダウの下げ幅縮小に買い戻しが入り、138円台後半の高値圏でアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は金曜終盤からの上昇で8月以降の上昇チャネルのトレンドライン上限付近での推移。ここを気持ちよく抜けると年初来高値139.39がターゲットとなる反面、抜けきれない場合には137.15レベルの「雲」上限付近までの調整はありうる状況です。ファンダメンタルズ面から中期的なドル高トレンドに変化はなさそうですが、ジャクソンホール直後の上昇力が今一つだったこともあり、週末の米雇用統計まで次の大きな動きはお預けとなる可能性も否定できません。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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