ドル円137円台前半、直近高値更新後に反落 (8/23午前)

23日午前の東京市場でドル円は高値更新後に反落。

ドル円137円台前半、直近高値更新後に反落 (8/23午前)

ドル円137円台前半、直近高値更新後に反落

23日午前の東京市場でドル円は高値更新後に反落。朝方、137.48レベルで取引の始まったドル円は、序盤は上値試しとなり、9時過ぎに昨晩海外高値を上回る137.71の高値をつけました。しかし、その後は時間外の米長期金利が伸び悩む動きを見せたことや、日経平均株価が大きく下げたことを受けて急落。一時137.08まで売り込まれた後やや戻し、東京時間正午現在は137.27レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩欧米株式市場で主要株価指数が大きく下げたことを受け、売りが先行。エネルギーを除く幅広い銘柄で売りが出て下げ幅は一時400円を超えました。その後はやや買い戻しも入ったものの戻りは鈍く、337円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では米長期金利の上昇やシカゴ連銀全米活動指数の予想外の好転等に主要通貨に対してドルが全面高となり、ドル円も米国時間に約1ヶ月ぶり高値137.65まで急伸。そのまま高値圏でアジア時間を迎えています。

テクニカルにはドル円は昨晩の上昇で年初来高値139.39からの下落の76.4%戻し137.27を一旦クリア。本日の反落で、現状はそのレベルに近い水準に後退してきています。一方でこの間、転換線が基準線を上抜けてきており、また、ローソク足が高値安値を連日切り上げる流れは継続していることから、年初来高値139.39を目指すドル買い地合いは継続中と考えられます。

市場は週末のカンザスシティ連銀主催のジャクソンホール経済シンポジウムでのFRB関係者のタカ派姿勢強化への警戒感が強まっており、米長期金利の上昇と株価の下落が顕著です。米長期金利上昇はドル買い材料ですが、株式市場では金利の影響以外にも、明日のウクライナ独立記念日にロシアが大規模な攻撃を仕掛けるとのウクライナ当局の見方も重石となっており、株価がこれ以上下げ足を速めてくるとリスク回避の円買いが強まることにもなりかねない状況です。今週、最も焦点となっている週末海外時間のジャクソンホールでのパウエル議長講演まではまだ時間がある中で、引き続き米長期金利と株価動向に要注目です。

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