米7月小売売上高の予想
本日7月小売売上高が発表されます。その後日本時間18日未明にFOMC議事録の公表予定となっています。
さて、前回6月は全体・除く自動車共に予想を上回りました。その時点の相場は138円60銭付近で、発表後に138円93銭絡みまで買われました。しかしながら、前日7月14日に139円39銭の高値をつけており、予想を越えた小売売上高でも139円台乗せがないことで、積み上がっていたドルロングの利益確定売りになりました。翌週からはドルが一段と下落し、7月27日のFOMCでも利上げ実施はポジション手仕舞いの材料にされました。
今回7月予想は全体で+0.1%、除く自動車では▼0.1%になり、かなりの消費減速見込みになります。そして今回の数値は第3四半期最初の数値ですので、マイナスになると前期比伸び率に影響が出て、8月・9月の回復待ちになります。
下図(全体)を見ると、Covid-19前の上昇トレンド(黒い線)よりは大きく越えていますが、ここ数ヶ月はやや頭打ちの様相です。四半期ベースでの伸び率は2022年1Qが前期比+3.5%、2Qが同+2.3%、3Qはまだ今回の予想ベースですが+0.7%に留まります。GDPの7割弱を占める消費ですので、今後の推移は重要になりそうです。
尚、月曜日のNY連銀製造業景況指数時のアトランタ連銀GDPナウは3Q(8月10日現在)が前期比年率+2.5%でしたが、8月16日現在では+1.8%に下方修正されています。2期連続のマイナス成長後の伸びにしては芳しくありません。
(今回予想2022年8月17日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
下図はドル円の日足チャートです。3月4日底値からのサポートA(=138円10銭)は既に下抜いており、その後は一度もAを回復していません。リスクはドル安となっています。
高値からの抵抗線はB(=137円60銭)にあり上値を抑えています。直近は8月2日底値のサポートC(=132円10銭)と7月28日高値の抵抗線D(=135円10銭)で3角保合いの収斂を続けています。上限を越えればB方向狙いが見えてきます。一方で、Cを割ると、横サポートのE(=131円30銭〜40円)が次の目安になります。もしCとDの収斂が継続すれば交差するのは8月30日辺りになります。今日の小売とFOMC議事録で動かないとまだまだレンジ取引の可能性が高くなりそうです。
(2022年8月17日11:00、1ドル=134円05銭)
オーダー/ポジション状況
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