米7月鉱工業生産指数の予想
今日は7月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。昨日の8月NY連銀製造業景況指数(NY)はサプライズとなる▼31.3(予想5.5)となり、製造業の回復見通しに暗雲が漂っています。相場は132円56銭の安値まで売られましたが、金利低下を好感したNY株高に反発し133円台前半で引けました。しかしながら、先行きの米経済はリセッション懸念を内包しており、今後の数値次第になります。
今日のIP予想は前月のマイナスから回復する見込みになっていますが、予想レンジではマイナスもありますので要注意です。下図を見ても、オレンジ色のNYは大きく下がり、時間経過で青の下落待ち様相です。青のIPはここ数ヶ月間、前月分の下方修正が続き、2018年時の高値(104.2)である黒の線をやや上回っている程度になっています(前月までは青が黒の線よりかなり上で推移していました)。今年4月以降は104.4〜104.7で推移しています。
(今回予想2022年8月16日9時00分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)
前回6月はIP及びCU共に予想を下回りました。今回は6月の反動も含んでいると思いますが、上昇力が無くなってくると下落トレンドに入り易くなるので今後数ヶ月のIPが重要になりそうです。尚、過去のパターンではNYの頭打ちから約1年半のタイムラグでIPが下がり始めます。
下図はユーロドルの日足です。今年2月10日高値からの抵抗線A(=1.0395)に抑えられてユーロ安になっています。Aから平行に下したB(=0.9840)でユーロ安トレンドラインを形成しています。Bの下限は実体ベースの底値を結んでいます。
さて直近は昨日サポートC(=1.0200)を下抜いて終わり、ユーロの底値模索になっています。昨日の下抜けが騙しになるには最低でも今日以降1.0210以上で終わることが必要です。
当面はD(=1.0070〜80)の横サポート、次いでパリティになります。このパリティは全て下ヒゲだけの抜けになっていますので、もし終値がパリティ以下になると、ユーロ下落リスクが一層高まります。そして当面は前回底値のE(=0.9952)トライになります。今日はドイツとユーロで8月ZEW景況感調査が発表され、結果次第では上記のIP前に1波乱あるかもしれません。
(2022年8月16日12:30 1ユーロ=1.0165ドル)
オーダー/ポジション状況
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