ドル円137円割れを回避するも、ドル買い地合い弱まる
22日午前の東京市場でドル円は反落後に持ち直す動き。朝方、137.37レベルで取引の始まったドル円は、序盤に137.56まで上げた後は本邦6月消費者物価指数(CPI)の発表に向けて137.03まで下押ししました。しかし、発表された6月CPIが前年比+2.4%と事前予想通りかつ、ヘッドラインは前月比低下、コア部分は前月比で上昇していることを確認すると次第に反発。昨晩下げた米長期金利がやや持ち直したこともあり、一時137.60まで上げ、東京時間正午現在は137.55レベルで取引されています。
日経平均株価は、ドル円の反落や利喰いの先行で安く始まりましたが、昨晩米市場で主要株価指数が堅調推移したことを受け、海運、IT銘柄等に買いが入り早々に前日比プラス圏を回復。67円の小幅高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目されたECB理事会が、市場が十分織り込み切れていなかった0.5%の利上げを決定すると、対主要通貨でユーロが急騰しました。ユーロ円は一時142.25をつけ、対ユーロでのドル売りがドル円にも波及、米指標の不冴えと米長期金利の低下も加わって、ドル円は138円台後半から米国時間終盤にかけ137.30まで大幅安となり、そのまま安値圏でアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で、このところサポートとして機能していた転換線を割り込み、また6/16から引き直した上昇トレンドも下抜ける形となり、ドル買い地合いが弱まった形です。
本日この後は、136.78レベルを上昇中の21日移動平均線がドル円をサポートするかに注目です。
ただ、本日は週末でここまでのポジション調整が入ること、かつ来週27日に米FOMCも控えており、このままドル円が、大きく下値攻めに転じる可能性は低そうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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