ドル円137円台前半を回復し底堅い動き、米CPIの発表待ち
13日午前の東京市場でドル円は反発基調。朝方、136.87レベルで取引の始まったドル円は、序盤136.69レベルに失速したものの、今晩発表される6月のCPIが上昇するとの見方が強まる中、時間外の米長期金利が上昇する一方で、時間外の米株先物が下げ止まっていることから上昇に転じ137円台を回復。一時137.25の高値をつけ、東京時間正午現在は137.08レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が軒並み下落したにもかかわらず、序盤から値ごろ感からの買いが先行、上げ幅は一時200円超となりました。昼にかけては利食い売りに押されたものの底堅く、86円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米CPIの更なる上昇懸念、ロシアの天然ガス供給不安からの欧州経済の先行き不安等の要素が入り混じり、ユーロドルが1ユーロ=1ドルのパリティを約20年ぶりにつけるなど、為替市場はユーロドルを中心に荒れ模様。ドル円は東京時間のイエレン財務長官−鈴木財務相の会談後、イエレン長官が不安定な為替レートがリスクをもたらすことに同意し必要に応じ協議を行うことを約束したと述べたことなどから、米国時間序盤にかけ136.48まで下落する場面もありました。しかし、米金利の上昇や、イエレン長官の発言が日本の当局へのリップサービスに過ぎないとの見方が広まると、終盤にかけて136円台後半にじり高推移し、アジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、一昨日に137.75の高値をつけて以降は持ち合いに転じているものの、136.25レベルの転換線や135.67レベルを上昇中の21日移動平均線に支えられ、また、連日安値もきり上げており、ドル買い地合いを維持しながら底堅く推移。
市場は今晩発表される米6月米CPI(消費者物価指数)待ち。春頃に主流であったインフレ高騰一過性説は鳴りを潜め、ロシアのウクライナ進行の長期化、深刻化に6月は前月の年率8.6%からさらに上昇して8.8%がヘッドラインの市場予想。数字次第では再びドル買いが強まる可能性があり、要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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